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Salesforce、見積もり作成など営業業務を効率化するAIエージェント「Agentforce for Revenue」を発表

 米Salesforceは現地時間16日、営業の業務効率化を実現するAIエージェント「Agentforce for Revenue」を発表した。

 Agentforce for Revenueは、収益ライフサイクル管理(RLM:Revenue Lifecycle Management)ソリューション「Revenue Cloud」に組み込まれ、見積もり作成やフォローアップ、データ入力といったルーティン業務をAIエージェントが担うことで、営業活動の効率化を支援する。人とAIの力を融合し、見積もり作成から契約、受注、請求に至るまでの一連の商取引プロセスを迅速かつ正確に遂行する。

 AgentforceとRevenue Cloudは、構造化データと非構造化データ(購入履歴、商品カタログ、接続された利用中商品のインサイトなど)を統合し、タイムリーかつ正確なアクションを実行する。これらのデータはData Cloud上で統合・整備され、AgentforceのエージェンティックAI(自律的で目的志向型のAI)を支える基盤となる。

 従来のAIアシスタントが次のステップを提案するだけだったのに対し、Agentforceはタスクをエンドツーエンドで実行し、営業担当者がより高付加価値な業務に集中できるよう支援する。すべてのプロセスは、SalesforceのEinstein Trust Layerによって保護されており、AIエージェントは社員ごとのアクセス権限の範囲内で安全に動作し、許可されたデータやアクションのみにアクセスする。これにより、すべての見積もりが企業のポリシー、価格ルール、顧客データに準拠した形で作成され、見積もり作成にかかる時間が大幅に短縮されるとしている。

 Agentforce for Revenueは、10月に日本での一般提供を開始する予定。