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AI時代が導く「仕様駆動開発」 開発者に求められるスキルも変化
2025年10月14日 11:22
「Markdownがプログラムソースコードになる」
KiroやSpec Kitには、AI時代の仕様駆動開発ツールとして開発現場を変えてゆく可能性があるが、さらなる進化の兆しも見せている。
GitHubは9月30日公開のブログで、Markdown自体をソースコードとみなす開発ワークフローを紹介した。
同社のTomas Vesely氏が、「アプリ全体をMarkdown指示ファイルに記述したらどうなるだろう?」という疑問から実験的に行ったもので、単一のMarkdownファイルに、変数、ループ、論理条件といった構造までを定義した。
その結果、「アプリのコードを直接編集したり参照したりすることがほとんどなくなった」という。Vesely氏は「このプロセスはあらゆるAIコーディングエージェントとプログラミング言語で機能するはずだ」と述べている。
AIが開発現場を変える中で、開発者に求められるスキルは変化してゆく。Grove氏は、講演を次のような予言で締めくくっている。
「新たなスキルとなるのは、意図と価値を完全に捉えた仕様書を書くことだ。そして、それを習得した優れたコミュニケーション能力を持つ者が、最も価値のあるプログラマーとなる」