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EUC事業売却にSymantecとの統合 VMwareの新しい方向性

Symantecを統合したSASE(Secure Access Service Edge)を発表

 3月初めにスペイン・バルセロナで開催されたモバイル関連イベント「MWC 2024」では、VMware by Broadcomとして通信事業者向けの最新ソリューションを複数発表した。

 GA(一般提供)となった「VMware VeloCloud SASE, Secured by Symantec」は、VMwareのSD-WAN(ソフトウェア定義WAN)に、同じくBroadcomの一部であるSymantecのSecurity Service Edge(SSE)を統合することで実現した「シングルベンダーSASEソリューション」だ。リモートアクセスとIoT接続をサポートする。

 VMwareでSASE/SD-WANを率いるAbe Ankumah氏は「ベンダーロックインはない。柔軟性と選択肢を継続する」とSilicon ANGLEに述べている。

 合わせて、Software-Defined Edge部門は、「VeloCloud」ブランドを復活させることも明らかにした。VMwareが2017年に買収したSD-WAN企業で「VMware SD-WAN」として展開していたものだ。これには、VMware VeloCloud SASE、VMware VeloCloud SD-WAN、VMware VeloCloud SD-Accessなどが含まれる。多くの顧客がVeloCloudの名称を使い続けていることから元に戻したという。

 現地でデモを見たSiliconANGLEは「現在、VMwareとSymantecのクラウドは接続されており、両者間でデータのやり取りが可能」と報告。この統合は「Broadcomのプレイブックの一部であり、ソフトウェアポートフォリオ全体でクロスセルの機会を創出するもの」と述べている。

 そして、このソリューションによって、SASE市場におけるアナリストの評価を上げられるだろうとも述べている。