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「ChatGPT」の盛り上がり Microsoftは検索への統合を計画

MicrosoftがBingにChatGPTを組み込み?

 The Informationは、BingへのChatGPT統合計画を、Microsoftの計画を直接知っているという2人からの情報として伝えている。それによると、検索のライバルであるGoogleを出し抜くことを期待しているという。

 MicrosoftはChatGPTの開発元であるOpenAIに2019年、10億ドルを出資してクラウドコンピューティングについて複数年の独占契約を結んでいる。またOpenAIはMicrosoftのIaaSであるMicrosoft Azureを採用しており、ChatGPTおよびGPT 3.5も、Azure AIのスーパーコンピューティングインフラで訓練されている。

 Bingへの統合はこうした関係を活用して、一部の検索に対してChatGPTを使った回答を返す試みを3月にも始めるというものだ。The Informationの記事を伝えたZDNetは、ChatGPTの組み込みによって「Google SearchやBingが現在行っているような検索結果のリスト表示とは異なる方法で回答する」と説明している。

 MicrosoftがOpenAIの技術を活用するのは初めてではない。2022年10月、MicrosoftはOpenAIの画像生成AI「DALL-E2」を組み込んだデザインツール「Microsoft Designer」を発表した。自分が得たいイメージのプロンプトを入力すると、画像を生成してくれるというものだ。また傘下のGitHubは、2022年6月、プログラミングコード提案のCopilotを有料で提供開始している。

 だが、Bingは検索エンジンサービスの話で、利用規模は、これらとは比べものにならないほど大きい。そして、検索サービスで圧倒的な地位を確立しているGoogleを脅かす可能性まである。