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データセンター向け市場に挑戦 AppleとGoogleのチップ技術者が結集した「Nuvia」

半導体のルネサンス時代へ

 データセンター向けのプロセッサ市場はこれまでIntelの一人勝ちだ。AMDやIBM、また最近ではARMなどが挑戦しているものの、牙城を崩せたとは言えない。

 だが、この市場には新しいプレーヤーが続々と参入している。Reutersは、Qualcomm、Marvell Technology Group、Ampere Computingの名前を挙げているし、ベンチャーシーンに明るいTech Crunchは、Graphcore、Groq、Cerebrasの3社を挙げている。

 Graphcoreは、「次世代AIチップ」を名乗り、シリーズD投資ラウンドを成功させてユニコーンのステータスに達しているという。一方のGroqは5200万ドルを調達。Cerebrasも1億1200万ドルを調達しているとのことだ。

 背景にあるのは、「ムーアの法則の終焉」だろう。Nuviaのプレスリリースにも、「ムーアの法則が終わり、クラウドネイティブ、データ中心、AIが実現するIoTの世界では新しい半導体が求められている」とMayfieldのマネージングディレクターNavin Chaddha氏のコメントがある。Chaddha氏は「シリコンのルネサンスが起こっている」と述べている。

 Moorhead氏はNuviaの最終製品の登場までには3年は必要だろうと予想している。同社のチップでデータセンターがどのように変わるのか? Intel支配を切り崩すことができるのか? 分かるのは少し先になりそうだ。