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二人のDianeでクラウド事業テコ入れ GoogleにDiane Bryant氏が参加

Greene戦略を補完する人材

 一方、“1人目のDiane”のGreene氏はVMwareの共同創業者として有名で、2015年11月にGoogleクラウド事業のシニアバイスプレジデントに就任。それ以来、IaaS分野でAWS、Microsoft、IBMなどを相手とする戦いの先頭に立っている。これまでに、Ciscoとハイブリッドクラウドで提携したほか、SAPやSalesforce.comなどソフトウェア側との提携戦略を進め、エンタープライズ市場への浸透を図り、同社得意の機械学習などを強化してきた。

 しかし、Googleは、なお後追い状態から脱することができずにいる。Synergy Research Groupによると、AWSのシェアは34%と圧倒的であり、次を追うのはMicrosoft(シェア11%)、IBM(同8%)、そしてGoogleの5%となっている(2017年第2四半期)。成長率(過去4四半期)を見ても、Microsoftが3%プラスで最も高いのに対し、Googleは1%増にとどまる。

 Synergyが10月後半に発表したレポートでも、GoogleはMicrosoft、Alibabaとともに「シェアを獲得しているが、先は長い」と位置付けられている。要するにAWSが圧倒的であり、「現実としてAmazonはそれ以下の5社の合計を上回るシェア」を持っている。競合社間のポジショニングではMicrosoftに差をつけられたままの状態だ。

 それでも、ここでGoogleにチャンスはあるとの見方もある。例えばITProPortalは「2018年、Google Cloud Platformはクラウド事業のための多くの用意がある」と言う。

 要因として、豊富な人的リソース、PayPalなど大型案件の獲得、機械学習ライブラリ「TensorFlow」などの技術的優位性、Ciscoとの関係に代表される提携戦略を挙げている。Greene氏も、クラウドでのGoogleの優位性を「最も技術的に高度であり、アベイラビリティに優れ、最もオープンなクラウドだ」と説明している。

 このような環境の中で、技術畑のDiane Bryant氏の知識を生かすことがGreene氏の狙いにあるようだ。「われわれがスケールとリーチの拡大を加速するにあたって、Diane(Bryant氏)の戦略眼、技術的知識、クライアントフォーカスは貴重なものとなるだろう」としている。