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Google Glassが産業用として復活 “悪夢”と心配する声も

早期採用者たちは今

 Glass EEはパートナーネットワークを通じてのみ提供され、一般販売の予定はない。2年半前、Glassに熱狂した人たちは、今回のニュースをどう見ているのだろう? Motherboardは、早期採用者たちに取材している。

 最初のGlassデバイスを入手したユーザーで、AR企業BrickSimpleの創業者社長のDet Ansinn氏は「Googleが戻ってくるのは素晴らしいことだが、数年の空白で製品は損害を受けた」と答えている。BrickSimpleはGlass用の8つのアプリケーションを開発したが、プログラムの打ち切りで撤退を余儀なくされた。同社は代わりにMicrosoftのHoloLensヘッドセットに乗り換えて、アプリケーションを開発することを選んだ。

 他の早期採用者は、Glass復活を好意的に受け止めている。その一人、Objective ConsultingのAllen Firstenberg氏は、今でも毎日、Glassを使っているファンで「エンタープライズ版が最終的に公式に認められたと聞いて興奮している」とMotherboardに回答した。

 また、著名なブロガーRobert Scoble氏への質問では、ビジネスパートナーのShel Israel氏が代理として回答した。Israel氏は「Googleは、前にやっておくべきだったことを、今やっているのだろう。最大のミスはGlassではなく、マーケティングがひどく限られていたことだ」とメールで返事を寄せた。そのあとScoble氏自身からも「その通り」との追加返信があった。

 コンシューマー版Glassが再度投入される可能性はあるのか? そこはまだ白紙のようだ。X部門トップのAstro Teller氏は、Steven Levy氏にこう語っている。

 「われわれの誰もあきらめていない。いずれGlassは侵害的でなくなり、もっと皆が使えるものになるはずだ」「しかし、これからどういう道をたどるのかについては早まった判断はしない。(Glassが)真に価値を持てるよう、柔軟な考えで進めてゆく」