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Azureクラウドとの閉域網接続サービス、IIJとエクイニクスが提供

 日本マイクロソフト株式会社は15日、パブリッククラウドサービスのMicrosoft Azureと顧客のデータセンターや社内システムとを専用線でつなぐ閉域網接続サービス「ExpressRoute」を、同日より提供開始すると発表した。

 日本マイクロソフトでは2014年2月より、国内のデータセンター(Azure 日本データセンター)からMicrosoft Azureを提供している。今回ExpressRouteを開始することで、パブリッククラウドの利用に抵抗があった企業が、ネットワーク帯域が保証され、かつ、信頼性が高く強固なセキュリティ環境を維持しながら、自社のオンプレミス環境の延長線上として国内データセンターのMicrosoft Azureを利用できるようになるという。

 なお、このサービス基盤を日本マイクロソフトとともに提供するExpressRoute接続事業者は、2014年7月に発表した株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)と、今回新たに発表されたエクイニクス・ジャパン株式会社(以下、エクイニクス)の2社。

 IIJでは、導入時に必要な機器の設置や運用・管理なども一括して行う「フルマネージドサービス型」を、主に大規模企業向けに提供する。

 一方のエクイニクスは、顧客がエクイニクスのパートナー企業からサービスや接続回線を自由に選択し、自社で設計・運用する「フレキシブルサービス型」を、主に中小規模事業者や大規模企業の事業部向けに提供する。

 利用可能帯域は、IIJとの閉域網接続サービスが10/100/200/500Mbps、1Gbps。エクイニクスとの閉域網接続サービスが200/500Mbps、1Gbps、10Gbps。

 両タイプともに、Azure日本データセンターの東日本・西日本リージョンと、顧客のデータセンターや社内システムとを接続させた閉域網サービスを提供するほか、両接続事業者のパートナー企業34社からサービスを提供するため、日本全国で閉域網回線を含めたIT資産の冗長化を図りたい、といった要望にも応えられるとのこと。

 日本マイクロソフトでは、今後3年間に1200社の利用を目標としている。

石井 一志