ニュース

「NEC Cloud IaaS」を4月28日より提供開始、神奈川データセンターを利用

 日本電気株式会社(以下、NEC)は25日、IaaS型クラウドサービス「NEC Cloud IaaS」を発表した。1月に開設した「NEC神奈川データセンター」を活用し、4月28日から提供開始する。

 「NEC Cloud IaaS」は、サーバーやストレージなどのICT資源をサービスとして提供するIaaS型のクラウドサービス。OpenStackをはじめとするオープンソースソフト(OSS)を全面的に採用するほか、NECのデータセンター向け省電力・高集積サーバー、独自の冷却装置の利用などで高いコストパフォーマンスを実現した「NEC Cloud IaaS(スタンダード:STD)」と、基幹業務で実績のある自社製品を利用し、高性能・高信頼を実現した「NEC Cloud IaaS(ハイアベイラビリティ:HA)」の2種のサービスを用意する。

 ユーザーは、この2種のサービスだけでなく、NEC神奈川データセンターで提供しているハウジングサービスを連携させて利用可能なため、システム全体を柔軟かつ容易にクラウド環境へ移行し、運用できるという。また、オンプレミスのシステムやほかのクラウド基盤サービスもあわせて統合運用管理が可能なセルフサービスポータルが提供されるので、ハイブリッドクラウド環境での運用最適化を実現するとのこと。

 さらに、性能評価シミュレーションに基づきシステム構成の作成を自動化するツールと、「NEC Cloud IaaS」のICTリソースをプロビジョニングする機能や運用管理機能を連携することで、最適なシステム構成での導入・維持を行えるとした。

 なおNEC Cloud IaaSでは、性能や可用性を向上させる目的で、複数の仮想サーバーを異なる物理サーバーに配置可能。加えて、仮想化せずに物理サーバーのまま利用可能なサービスや、複数のサーバーを筐体単位で占有可能なサービスも提供する予定としている。

 価格は、NEC Cloud IaaS(STD)が月額6700円(税別)から、NEC Cloud IaaS(HA)が月額1万900円(税別)から。NECでは、これらのサービスを含むクラウド基盤事業について、2017年度に1200億円の売り上げを目指す。

石井 一志