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クリックテック、ビッグデータ対応を強化したインメモリBIツール「QlikView」新版

 クリックテック・ジャパン株式会社(クリックテック)は22日、インメモリBIツール「QlikView」の新版として、ビッグデータ対応などを強化した「同 Version 11.2」を発表した。なお、新版の出荷はすでに開始されている。

 QlikViewは、インメモリによる高速処理が特長のBIツール。ユーザー自身の自由な発想で画面の表やグラフなどをクリックすると、生の明細データから必要な情報を抽出し、入手したい情報を簡単に得られるという。

 今回の新版では、QlikViewのアプリケーション内からビッグデータに直接アクセスできる「QlikView Direct Discovery」機能が追加された。さまざまな外部データソースに対して直接クエリを発行し、発行したSQL文のクエリ結果をQlikViewオブジェクトに取り込むことが可能なため、QlikView上で分析するためにすでにメモリ内へロードしたデータと、外部のソースに格納されているビッグデータを連携して分析できる。

 この機能では複雑なETLプロセスは必要なく、直接クエリを抽出できるので、IT部門はこれまでユーザーには手の届かなかった膨大な情報源を開放し、セルフサービス型の分析環境を提供できるようになるとのこと。もちろん、QlikViewが評価されている高い操作性は維持したままで、効率のよいデータアクセスが可能になる。

 なお、クリックテックの米本社では米Teradata、米Clouderaとの連携を行っており、Teradataのデータウェアハウス(DWH)、ClouderaのHadoopに対しても、QlikView Direct Discovery機能がスムーズに連携できるのを確認しているとのこと。

 QlikView Direct Discoveryは、今回のQlikView Version11.2に無償で追加される。

(石井 一志)