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インフォテリア、クラウド連携を強化した「ASTERIA WARP」新版

 インフォテリア株式会社は13日、データ連携ミドルウェア「ASTERIA WARP」の新版「同 4.8」を発表した。3月26日に出荷開始する。

 ASTERIA WARPは、異なるコンピュータシステムのデータを連携させられるミドルウェア。メインフレームやクラウドサーバーから表計算ソフトまで、さまざまなシステム間の接続とデータ変換のロジックをプログラミングなしで実装できるという。

 今回の新版ではクラウドとの連携が強化され、Amazon Web Services(AWS)向けアダプタの機能を拡充したほか、Web APIを採用し、JSONやgzipなどクラウド環境での標準技術に対応した。一方、APIがないWebサイトやWebアプリケーションからもデータを取得・活用する「HTMLデータの解析」機能も利用できる。

 また、Active Directory(AD)連携をGUIから直感的に行えるアダプタを追加。データベースの内容をExcelやPDFに出力する際に、変換をより便利に行える機能も備えている。このほか、FTPの転送速度、ファイルコピーなど複数機能でパフォーマンスの向上を実現したとのこと。

 管理機能についても、タブレットでの操作も踏まえて管理コンソールを一新。障害発生時に、あらかじめ設定した回数と間隔で実行をリトライし、業務の中断を防ぐ「エラー時の自動リトライ」、2台以上の構成で、障害発生時に別マシンで再実行される構成を構築する「簡易フェールオーバー」といった機能を利用できる。

 価格は、基本機能を搭載する「ASTERIA WARP 4.8 Standard Edition」が480万円から、Standard Editionに加え、大規模連携基盤に必要な機能を搭載する上位版「ASTERIA WARP 4.8 Enterprise Edition」が600万円からとなっている。

石井 一志