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アシスト、「EDB Postgres 9.6」向けに各種支援サービスを提供開始

 株式会社アシストは7日、米EnterpriseDBのデータベース製品「EDB Postgres」向け各種支援サービスにおいて、最新版である「同 9.6」対応のサービスを同日より提供すると発表した。

 EDB Postgresは、オープンソースデータベースであるPostgreSQLをエンジンとして利用する、エンタープライズ向けのデータベース製品。基幹業務に求められる性能と可用性、拡張性などを備えているほか、Oracle Databaseとの互換性を持ち、クラウドや仮想環境に適した柔軟なライセンス体系を採用している点が特徴という。

 ラインアップとしては、PostgreSQLを企業用途向けに強化した「Postgres Advanced Server」をエンジンとして利用する「EDB Postgres Enterprise」と、オープンソースのPostgreSQLをエンジンとして用いる「EDB Postgres Standard」が提供されている。

 2月16日に発表されたEDB Postgres Enterpriseの新版「同 9.6」は、PostgreSQL 9.6をベースとして開発されており、大規模データ環境でのSQL処理時間を改善する「パラレルクエリ」、スケールアウト構成の新たな選択肢として期待されている「完全同期モード」に対応したレプリケーション機能など、PostgreSQL 9.6の新機能をすべて包括しているとのこと。

 また、PostgreSQL 9.6にはないEDB Postgres Enterprise独自の機能拡張も行われた。パラレルクエリに対応した「パラレル・ヒント」機能によりチューニングを支援するほか、Oracle Databaseとの互換性もさらに強化され、ネストされたサブプロシージャが定義可能になり、Oracle StreamsAdvanced Queuingオプションに対応したデータベース統合型メッセージ・キューを実装するなど、これまで代替が難しいとされていた、Oracle Database固有機能の移行も可能になったという。

 アシストでは、EDB Postgresをデータベースとして選定した場合の構築/運用/チューニングなど、各種ガイドライン策定にかかる工数削減と高品質な環境構築を実現する「ガイドライン・パッケージ」をはじめ、EDB Postgres Enterpriseの導入・活用を支援するスキルトランスファー型の各種技術支援サービスを、引き続き提供する。

 このほか、EDB Postgresの導入を決定する前に、本番データの一部を実際に移行してみたい、SQLやPL/SQLを移行できるか確認したい、といった要望に応えるため、「データベース移行体験」サービスも提供開始している。既存システムのテーブルやインデックスなどのオブジェクト、サンプルデータをテスト移行したり、SQLやPL/SQLのサンプルを実行したりすることで、EDB Postgresへの移行ポイントを確認できるとのことだ。