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NTTデータエービック、自社パッケージの仮想化基盤データベースに「EDB Postgres」を採用

 株式会社アシストとエンタープライズDB株式会社は25日、PostgreSQLをベースとした商用データベース製品「EDB Postgres」が、株式会社NTTデータエービックが提供している金融機関向けパッケージ製品において、仮想化基盤データベースに採用されたと発表した。

 NTTデータエービックは、地方銀行をはじめとする金融機関向けに、投資信託や保険の窓口販売などの“預かり資産業務”関連サービスを提供している企業。同社の金融機関向けパッケージ製品は、現在、顧客が自前の物理サーバー環境に導入する利用形態で提供されているが、顧客からの要望を受け、仮想化基盤の提供を決断した。

 ただし仮想化基盤の提供にあたっては、従来利用していた商用データベースの仮想化基盤サポート、および費用体系が課題になったという。

 当初、同社は代替としてオープンソースのPostgreSQLを検討したが、データベースのコストは抑制できるものの、ストアドプログラムを含むアプリケーションの移行に膨大なコストが発生することが予想された。

 このため、従来利用していた商用データベースと極めて高い互換性を持つEDB Postgresを候補に切り替え、アシストのEDB Postgres専任エンジニアによる支援サービスを活用しながら、主要なアプリケーションの互換性を検証。その結果、少ない工数での移行が可能と判断してEDB Postgresの採用を決めたという。

 EDB Postgresでは、仮想化基盤上でデータベースサーバーに割り当てられたCPUコアのみが課金対象となるため、ライセンスコストの抑制が期待されるほか、標準実装のレプリケーション機能と仮想化技術のクラスタ機能の活用により、十分な信頼性と可用性も確保できるとのことだ。

 なおNTTデータエービックでは、アプリケーションのEDB Postgres対応を完了し、現在、最終テストを進めている段階。提供開始は2019年夏を予定している。