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情報活用ダッシュボードの新版「MotionBoard Ver.5.7」、センサーデータのリアルタイム通知機能などを追加

 ウイングアーク1st株式会社は、情報活用ダッシュボードの最新版「MotionBoard Ver.5.7」を5月17日に発売する。提供形態としてクラウドサービスとパッケージ製品をラインナップし、利用形態に合わせて選択できる。クラウドサービスの価格は月額3万円(10ID、税別)から。パッケージサービスの価格は200万円(10ユーザー、税別)から。

 MotionBoardは、企業内のデータを多彩な表現で可視化するBIダッシュボード。専門知識を必要とせずにノンプログラミングでダッシュボードを作成でき、豊富なチャート表現や、スマホやタブレットでいつでも情報を入手できる機能を備える。IoTデータのリアルタイム可視化や、地図データの標準搭載など、さまざまなビジネスでの素早い判断と次のアクションにつなげられる環境を提供する。

 最新版では、センサーや業務で発生するさまざまなデータを監視し、リアルタイムに通知する「リアルタイムアラート」機能を追加。ダッシュボードごとに秒単位でチェックし、電力量が特定の値を超過した、在庫が安全在庫数を割った、機械のセンサー値が異常になったといった、設定したしきい値を超えたタイミングでメール通知・プログラム連動などの処理を自動実行できる。

リアルタイムアラートの画面

 従来から提供していた地図(OpenStreetMap、MapFan、Mapion)については、新たにESRI(ArcGIS)およびMapboxの地図を標準で搭載した。これにより、豊富なパターン(航空写真・地形など)で高精細な地図を、グローバルレベルで利用できる。

 データの表示については、ビジネス上で発生するデータを、階層ツリー表現で簡単にダッシュボードへ表示できる機能を追加。枝葉の項目から利用されている親項目を逆に調べることも可能で、たとえば製造業の現場で使われる部品表(BOM:Bill Of Materials)の表現が可能になる。

 管理図分析についても強化し、JIS規格(JIS Z 9021)に準拠した連続上昇、下降や、管理線をしきい値にした8種類のアラートの設定に対応。現場に合わせた任意の値も設定でき、管理線の表現についても強化した。

このほか、複数のデータソースをMotionBoardで結合する「MotionBoard View」、Rとの連携によるデータ分析、現場の状況を監視カメラなどでリアルタイムに確認するための、RTMPを利用したストリーミングによる動画再生に対応した。