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買取王国、ウイングアークのBIツールで売価在庫の見える化を実現

 ウイングアーク1st株式会社は22日、株式会社買取王国が、ウイングアーク1stのBIツール「MotionBoard」「Dr.Sum EA」を導入したと発表した。買取王国では、ID-POSとBIツールを連携させ、各店舗の実績をほぼリアルタイムに一覧表示して、売価・在庫の見える化を実現しているという。

 買取王国は、愛知・岐阜・三重の3県、および大阪府において、リユースショップ約30店舗を展開している。同社が扱うリユース品は、ゲームソフトやCDなどを除くと同じものが2つとないため、客観的な数字に裏付けられた商品の単品管理により、買い取り・販売・在庫のサイクル全体を可視化し、計画的に収益を確保する必要があるという。

 また、取扱商品は単品管理が基本となることから、商品マスターは数千万件にも及んでいた。このため、従来行っていたExcelへのデータ取り込みでは限界を超えてしまい、大量データの全件処理ができなくなっていたとのこと。

 そこで買取王国は、2015年4月に実施した基幹システムの刷新にあわせてID-POSとBIツールのMotionBoard、Dr.Sum EAを採用した。

 同社が重視したのは、前述のような大量データに対応可能な点、そしてユーザー主導によるBI活用が可能な点の2つ。BIツールの利用範囲として、エリアリーダーから店長、バイヤーまで、ユーザーを制限せずに広く公開したいと考えていたため、誰にでも扱えるツールであることが必須だったという。またダッシュボードについても、外部に作成やメンテナンスを依頼するのではなく、現場の要望を受けながら情報本部のメンバー自身で内製できることを重視したとのこと。

 導入にあたっては、ID-POSの刷新によるデータ体系の大幅な変更が伴うことから、ウイングアークのBIコンサルティングサービスを活用。汎用的なデータウェアハウス(DWH)の構築と、プロトタイピングによる初期導入を行った。

 システムは2016年3月に全店舗からの利用が可能になっているが、BIツールの定着化を進めるため、買取王国では定期での技術支援を受けながら、自社内の情報本部への引き継ぎを進めており、現在では、基盤の運用からエンドユーザーへのダッシュボードの作成・メンテナンスまで、すべて自力で行っている。

 なお、ID-POSを介して基幹システムで管理されている、各店舗の買取・販売・在庫に関する実績データは、30分ごとのバッチでDr.Sum EAのDWHへ反映される。これにより、各店舗の状況をMotionBoardのダッシュボードにほぼリアルタイムに表示し、分析を行うことが可能となった。

 これによる最大の効果は「売価在庫の見える化」で、各店舗や売り場ごとの売価在庫の推移を見ることで、商品別の粗利や在庫滞留状況を分析可能になっている。

 さらに、業績管理のために行っていた、情報本部の担当者による各種資料作成の工数を大幅に削減。空いた時間を、経営のさらなる高度化のためのサポートに集中させているとのことだ。

 今後は、データ活用を現場に定着させるため、各種ダッシュボードを公開するだけではなく、そこに可視化されたひとつひとつの数字の意味や意義をしっかり理解してもらえるよう、啓発活動や教育にも力を入れていく考え。加えて、この取り組みを補完する施策として、MotionBoardの強みを生かした、各種グラフや地図などを効果的に駆使したデータ表現のビジュアル化にも取り組むとしている。