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電子部品の専門商社シンデン・ハイテックス、MotionBoardなどを活用してBI基盤を構築
2017年6月20日 16:45
ウイングアーク1st株式会社は20日、シンデン・ハイテックス株式会社が、BIツール「MotionBoard」「Dr.Sum EA」によるBI基盤を構築したと発表した。2016年10月より、シンデン・ハイテックスのクラウド型販売管理システムの利用開始にあわせて、稼働を開始している。
シンデン・ハイテックスは、半導体や液晶などの電子部品販売を主軸とする専門商社。同社は2015年5月、販売管理システムの刷新プロジェクトを開始し、オンプレミスのサーバーで運用していたシステムから、NTTデータセキスイシステムズのクラウド型基幹業務ソリューション「SKit FLEXi」への移行を決めた。
同社ではそれまで「棚卸チェックリスト」と呼ばれる紙の帳票を使用し、倉庫を委託している協力会社や取引先とのやりとりを行ってきたが、移行によってこの帳票を起点としたプロセスが大きく変わってしまうと業務に大きな影響を与える恐れがあり、現状どおりのフォーマットを維持する必要があったという。
ただし、棚卸チェックリストを紙に出力すると60~70ページほどの分量になるため、毎月の末締の時期になると、オペレーション部門はこの帳票作成に掛かりきりになってしまう状態だったとのこと。
そこで、シンデン・ハイテックスはMotionBoardとDr.Sum EAを採用。MotionBoard帳票出力オプションのExcel出力機能を活用することで、棚卸チェックリストの電子化を実現した。この機能により、従来とまったく同じ形式で棚卸チェックリストを作成し、二次加工をすることなく関係者へのレポート配布を実現している。
なお、販売管理システムがクラウドに移行し、オンプレミスのサーバーのメンテナンス負荷が軽減されたため、これまでオペレーション部門側が担ってきた棚卸チェックリストの作成・配布を情報システム部門で巻き取っている。これにより、オペレーション部門の負担を“ゼロ”にできたとした。
またDr.Sum EAでは、在庫データなどを自由な軸で瞬時に集計できるようになり、大幅な工数削減を実現。あわせて、従来よりもきめ細かなデータのチェックができるようになったことから、データの鮮度や正確性に常に気を配り、異常値をあらかじめ訂正するなど、情報システム部門として本来担うべきガバナンスに重点をおいた活動に専念できるようになっている。
同社は今後、システム移行における利用にとどまらず、「MotionBoard」「Dr.Sum EA」を基盤としたBI機能のより高度な展開を進める考えだ。