週刊データセンターWatch:

NTT東日本、仮想IaaS基盤「地域エッジクラウド」を全国で提供開始

 東日本電信電話株式会社(NTT東日本)は、仮想IaaS基盤「地域エッジクラウド」の提供を開始した。NTT東日本のデータセンター内にプライベートクラウド基盤を構築し、仮想マシンなどのサービスを包括的に提供する。提供エリアは全国。

 NTT東日本では、地域活性化プロジェクト「REIWAプロジェクト」を全社的に推進しており、「地域エッジクラウド」もその一環として企画・開発された。各地のユーザーからクラウドサービスに関して、顧客データなど機微なデータの保管場所を明確化したい、あるいはネットワーク周縁部でデータを一次処理して低遅延・低コスト化したいなどの声が寄せられており、この課題の解消を図る狙いがあるという。

 「地域エッジクラウド」は、「Microsoft Azure Stack Hub」基盤を採用し、かつ各データの保管場所をNTT東日本のデータセンター内としている。ユーザー企業はIP/VPNの閉域ネットワーク接続を利用することで、高セキュア・低遅延でプライベートクラウドサービスを活用できる。

 機能面では、仮想マシン、マネージドディスク、オブジェクトストレージなどを提供。データのバックアップは遠隔地データセンターにて実施される。また各機器の保守・監視はNTT東日本側で実施する。