週刊データセンターWatch:

さくらインターネットの石狩データセンター、電力調達先変更でCO2年間排出量24%削減へ

 さくらインターネット株式会社は6月、北海道・石狩データセンターの電力調達先を、LNG・ガス火力発電を主体とする電力会社へ切り替えた。これにより、同センターにおける二酸化炭素(CO2)の年間排出量が約24%(約4800トン)削減できる見通し。

さくらインターネットの石狩データセンター

 石狩データセンターは2011年に開所。東京ドーム約1個分という広大な敷地を特徴としながら、北海道の冷涼な気候特性を活かした、外気冷房によるエネルキー効率の向上を図っている等、先進的な取り組みで知られる。

 デジタルトランスフォーメーションの加速により、データセンターの需要が高まっているが、それにともなう電力の消費増、温室効果ガスの排出拡大は課題となっている。

 石狩データセンターでは開所当初からサステナビリティ向上に取り組んでおり、一般的な都市型データセンターと比較して電力量を約60%にまで抑えているという。さくらインターネットでは電力調達先の変更等さまざまな手段を講じながら、サステナブルなデータセンター運営を実践していく。