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クラウド型認証サービス「CloudGate UNO」全プランでパスワードレス認証を標準提供

2020年11月17日、株式会社インターナショナルシステムリサーチ(以下、ISR)は記者会見を行い、12月21日よりCloudGate UNOの全てのプランでパスワードレス認証を標準提供することを発表しました。

ISR社長のメンデス・ラウルが目指すは日本社会における「 認証維新 」。

維新とは変革を意味しますが、従来のパスワード認証からパスワードレス認証へ変革し、普及させていきたいという意図があります。そして、この言葉は「お客様の情報(データ)資産を守るために、安全性に懸念のある従来のやり方であるパスワード認証ではなく、安全性が高く、利便性も格段に向上するパスワードレス認証をスタンダードにすべき」という使命の表れでもあります。

では、なぜ「今」認証維新を起こそうとしているのか。

このブログでは、ISRが行った記者会見の内容をご紹介しながら、クラウド型認証サービス「CloudGate UNO」でパスワードレス認証を標準提供することに踏み切った背景や社長メンデスの認証維新という言葉に込めた想いをご紹介します。

パスワードレス認証標準提供で、利用拡大を

 CloudGate UNOでFIDO2によるパスワードレス認証を標準提供するに至った理由を「パスワード認証には、セキュリティへの不安とユーザーの使いにくさという2つの大きな課題があり、それを解決するため」とISR社長室能村が提言しました。

パスワード認証の課題について説明する ISR社長室 グループリーダー 能村允沙予

FIDO2によるパスワードレス認証は、本人情報をデバイス内で確認した結果だけをサーバーに送るため、生体情報がネットワークに流れることがなく、またサーバーに保存されることがありません。パスワード認証の課題となる「セキュリティ」として認証情報のリスクが少なくなり、「使いにくさ」として、法人においてはシステム管理者がパスワードを管理する必要もなくなるため利便性が飛躍的に高まります。

ISRは、2015年からCloudGate UNOでの認証強化に積極的に取り組み、昨年2019年には「日本発!世界初のクラウド型パスワードレス認証」の提供を開始しました。

CloudGate UNOでの認証強化の取り組み

・2014年:パスワードに依存しない生体認証などを用いた安全なオンライン認証の標準化を目的として発足した団体FIDOアライアンスに加盟
・2015年:スマートフォンの生体認証機能を使った専用アプリケーションCloudGate Authenticatorを提供
・2016年:FIDOの仕様に準拠した多要素認証サービスの提供
・2019年:FIDO2対応のパスワードレス認証の提供
・2020年:CloudGate UNO全プランでパスワードレス認証標準提供

そして、今年2020年iOS14でのFIDO2対応でAndroid、Macbook、Windowsに追加してTouch ID/Face IDでのパスワードレス認証が可能となり、生体による安全で便利な認証環境が完備されました。

CloudGate UNOでも12月21日にTouch ID/Face IDでのパスワードレス認証の対応を行い、すべてのプラットフォームにおいてパスワードレス認証が可能となります。そして、同日には追加コスト不要でCloudGate UNO全プランでのパスワードレス認証標準提供を開始し、すべてのお客様がパスワードレス認証を利用できる環境をつくり、パスワードレス認証のスタンダード化を推進していきます。

目指すは日本をパスワードから解放すること――「認証維新」

ISR社長メンデスは記者会見でパスワードレス認証提供について「認証維新」という言葉で、説明しました。

「今の日本は、幕末の頃と似ているかもしれない。海外からの攻撃も含め、パスワードによって様々な問題が発生している。パスワードがなくならない限り、日本のセキュリティは良くならない。パスワードを使わないこと、パスワードという暗い時代を終えるという比喩で表現すれば"認証維新"。そして、パスワードではなく、指紋や顔に基づいて明るい、正確、早い、パスワードレス認証。今はパスワードは過去のものにする"パスワード幕末時代"。時代が変わるという意味でこのような言葉を使わせてもらっています」としました。

パスワードの数が増え、ユーザー自身がパスワードを覚えられない・忘れてしまうというストレス、入力するという行為からもパスワード漏れでのサイバー攻撃が増える一方です。

パスワードレス認証を認証維新に例えて説明をする ISR社長メンデス・ラウル

「実際に時代の流れとして、ICチップ搭載のクレジットカードやセキュリティキーに使用されている公開鍵暗号技術がスマートフォンやPCに内蔵され、認証は安全でありながら利便性の高い認証へとシフトしており、パスワードレス認証へ向かう流れは加速しています。」

また、全CloudGateユーザーへパスワードレス認証を無料提供することについて、

「このような素晴らしい技術、便利な仕組みがすでにあるのに、1600社80万の私たちのお客様に対してパスワード認証をさせてはいけない。そのために、すべてのユーザーにパスワードレス認証を提供します」と発表しました。

まずは、パートナーと共同でパスワードレス導入支援プログラムを提供し、パスワードレス運用体制の構築をサポートしていきます。そして、2024年度には、現在の80万ユーザーを160万ユーザーへと拡大し、そのうちの半数がパスワードレス認証を利用することを目指します。

最後に。
メンデスは、暗いパスワード認証時代から明るく素晴らしい、パスワードレス日本社会の実現に向け努めること、そして新しい時代の幕開けとして、記者会見で「認証維新」と定義しました。暗い時代から明るい近代日本の幕開けとなった明治維新に大きな功績を残した坂本龍馬を想いながら