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バッファロー、WSS 2012 R2搭載NASのハードウェアRAIDモデル「WSS HRシリーズ」
アプリケーション動作時やリビルド時も安定した動作が可能
(2016/3/2 12:12)
株式会社バッファローは2日、RAID 6対応ハードウェアRAIDを搭載した6ベイのNAS「テラステーション WSS HRシリーズ」(以下、WSS HRシリーズ)を発表した。OSにはWindows Storage Server 2012 R2 Standard Editionを採用しており、物理容量24TBの「WSH5610DN24S2」、12TBの「WSH5610DN12S2」の2モデルを用意する。販売開始は3月下旬の予定。
「WSS HRシリーズ」は、Windows Storage Server 2012 R2 Standard Editionを搭載した6ベイのNAS製品。特徴は、ソフトウェアRAIDモデル「WSSシリーズ」の豊富な機能を継承しつつ、ハードウェアRAIDを搭載していること。Windows Storage Server搭載モデルの場合、ウイルス対策ソフトやバックアップソフトをはじめ、何らかのアプリケーションをインストールして利用する場合が多いが、この製品では専用コントローラでRAID処理を行うためCPUの負荷を軽減でき、ソフトウェアRAIDモデルと比べ、安定した運用が可能という。さらに、WSSシリーズではAtom(デュアルコア)だったCPUを、Celeron J1900(クアッドコア)へ変更するなど、基本性能も強化された。
こうした性能向上により、例えばリビルド時、WSSシリーズではライト性能が平常時より38%ダウンしてしまったのに対し、WSS HRシリーズではほぼ同等の性能を維持できるとのこと。またハードウェアRAIDは、RAID 6対応ハードウェアRAIDで約10年の実績を持つグループ企業、BIOS社が開発したものを搭載しており、演算方式にガロア演算方式を採用することで、一般的なXOR演算方式のハードウェアRAIDと比べ、より短時間でのリビルドが可能になったとした。
加えて、データ保存用のHDDとは別に、OS領域用に64GB SSDを搭載しているので、HDDすべてをデータ領域として利用可能。起動が高速化されたことに加え、OS再インストールなどの手間をかけずにRAID設定を変更できる点もメリットだ。HDDは、NAS向けに設計され長時間稼働に適した「WD Red」を採用する。
価格(税別)は、24TBモデルが55万8000円、12TBモデルが41万5000円。
なおバッファローでは、WSS HRシリーズを提供する意図として、「従来のソフトウェアRAIDモデルと、サーバーベンダーなどが提供している高機能なハードウェアRAIDモデルとの間に、価格的な乖離(かいり)があり、その間を埋めるモデルとして用意したのがWSS HRシリーズ。ソフトウェアRAIDモデルを置き換えるのではなく、お客さまの選択肢を増やせるように、製品ラインアップを強化する狙いがある。必要に応じて使い分けていただきたい」とコメントしている。