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ゲオ、ビッグデータ分析基盤に「SAP Predictive Analytics」を採用

ブレインパッドが導入を支援

 株式会社ブレインパッドとSAPジャパン株式会社は22日、株式会社ゲオホールディングスの子会社、株式会社ゲオが、SAPジャパンの「SAP Predictive Analytics」を導入したと発表した。ゲオの顧客データなどの解析を行うビッグデータ分析基盤として利用されている。

 ゲオは、DVD/CDレンタル、ゲーム販売などを手がける「ゲオショップ」を、全国に約1200店展開するほか、オンライン宅配レンタル、オンラインショップ、動画ダウンロード、スマホ会員証機能を兼ね備えた「ゲオアプリ」など多彩なチャネルを展開している。中でも、中核となるゲオショップを利用している有効会員数は2000万人を超えており、生活者の消費行動が多様化している中、ビッグデータ分析の必要性を感じていたという。

 ゲオは2014年から、スマホ会員証のゲオアプリを基軸としたオムニチャネル・リテイリングを推進しており、さらなるチャネルの一元管理・分析を強化するため、今回ビッグデータ分析の担当部門を設立。本来は高度な統計スキルを持つ人材や経験が必要とされるデータ分析を、分析の一部にソフトウェアを活用してデータマイニングを自動化することを検討。人間のノウハウや判断が必要だったデータマイニングを、機械学習を含めた先進のアルゴリズムで自動化できる、SAP Predictive Analyticsを導入した。

 導入にあたっては、ブレインパッドが持つSAP Predictive Analyticsのノウハウや実績に加え、小売り・流通業界でのデータ活用ナレッジに基づくデータ分析コンサルティングを総合的に提案した点も評価されたとのこと。

 ブレインパッドでは、ゲオが考えるオムニチャネル・リテイリングの早期実現に向けてSAP Predictive Analyticsの活用を検討しており、「ゲオショップ」に限らず、ゲオが運営する全国400拠点以上の店舗を構えるリユースショップ「セカンドストリート」も含め、幅広い事業を支援するための施策においても、SAP Predictive Analyticの活用を見込んでいるとのこと。

 また分析コンサルティングとして、顧客の定量的な理解から施策実施・効果測定までのPDCAサイクル全体の設計・実施を包括的にサポートするとともに、スキルトランスファーまでを引き続き支援するとしている。

石井 一志