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NTT都市開発、SAP HANA対応ERPを全社導入 2016年4月の運用開始目指す

 SAPジャパン株式会社は23日、NTT都市開発株式会社が、社内の経営情報システムの基盤として、ERPシステム「SAP Business Suite powered by SAP HANA」を全社導入すると発表した。NTT都市開発では、4月から、本格的なシステム開発フェーズに移行している。

 総合的な不動産開発・運用を手掛けるNTT都市開発では、経営管理力の強化、バックオフィス業務の生産性向上などを目指し、「全社BPRプロジェクト」を推進してきた。その中で同社は、このプロジェクトにおける目標達成を支援するための賃貸管理、工事管理、分譲管理、管理会計用基幹システムとして、SAP Business Suite powered by SAP HANAの採用を決めたという。

 同製品は、基幹業務系データと分析系データを一元管理できるため、瞬時に基幹業務データを分析して、リアルタイムでのデータ閲覧が実現可能な点が強み。また、SAP Business Suiteの機能の1つであるSAP Real Estate Managementが不動産管理に必要な機能を豊富に備えている点、グループ会社全体の事業活動に対応している点も評価されたとのこと。

 なおNTT都市開発では、2016年4月の運用開始に向けたシステム開発を進める一方、システム導入による稼働削減効果などを、新たな事業の展開に結び付けていくとしている。

石井 一志