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すかいらーく、オールフラッシュのExadata X5を国内初採用

グループ共通の80以上の業務システムをクラウド統合

Exadata X5

 株式会社すかいらーくが、80以上の業務システムを統合するグループ共通のプライベートクラウドを構築するためのデータベース(DB)基盤として、オールフラッシュ仕様の高速データベースマシン「Oracle Exadata Database Machine X5(以下、Exadata X5)」を採用した。オールフラッシュ仕様のExadata X5は国内初採用。日本オラクル株式会社(以下、オラクル)が2日、発表した

 すかいらーくは、グループ全体で国内外に約3000店舗を運営している。レストランブランドごとに異なる業務システムを運営していた経緯があり、効率化とITガバナンス強化が課題となっていた。そこでグループ共通のシステムをプライベートクラウド上に統合することを決意。そのDB基盤としてExadata X5を採用した。

 加えて、Exadata X5のバックアップストレージ基盤として「Oracle ZFS Storage ZS3」を導入。Exadata X5と40Gbpsの帯域を備えたInfiniBandで接続することで、高速なバックアップ・リストアを実現。

 これらにより、200台以上のサーバーで稼働していた会計・店舗管理・人事・生産管理・宅配システムなど80以上の業務システムがプライベートクラウド上に統合される。すかいらーくは、Exadata X5の高速処理性能や柔軟な拡張性、高可用性を評価。特に性能面では、棚卸の件数が膨大なため、オンライン登録に時間がかかることが課題だったが、それを解決できると期待している。

 今後は、システムのレスポンス時間の短縮だけでなく、データ保持期間を長く取ることによるデータ分析面でのメリットも見込み、経営に貢献するためのビッグデータ分析基盤としても活用する計画という。

川島 弘之