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最新データベースマシン「Oracle Exadata X6」登場、性能や容量をさらに向上

 米Oracleは5日(米国時間)、データベースマシンの最新版「Oracle Exadata X6 Database Machine」(以下、Exadata X6)を提供開始すると発表した。性能や容量、可用性を向上させつつ、従来と同じ費用で導入できるという。

 Oracle Exadataは、Oracle Databaseを最適に動作させるために、ソフトウェアとハードウェア、ネットワークを組み合わせて最適化したエンジニアド・システム製品。その第7世代となるExadata X6では、3D V-NANDフラッシュとストレージのデータベース・インテリジェンス機能を組み合わせ、共有フラッシュからDRAMに匹敵するレベルのスループットを実現したとのこと。純粋なインメモリプラットフォームと比べて10分の1のコストで、ラックあたり300GB/秒のデータスループットを提供できる。

 さらに、これまでボトルネックになっていたランダムI/O性能の強化によってOLTP性能も向上し、ラックあたり560万 I/O/秒を超えるオペレーションを達成。OLTPのパフォーマンスのもう1つの障壁となっていた、ノード間のサーバー調整も改善され、Direct-to-Wire プロトコルやSmart Fusion Block TransfersなどInfiniBandベースのアルゴリズムを採用することで、OLTPの応答速度を最大3倍高速化したという。

 またハイキャパシティモデルではヘリウム充填の8TB HDDを採用し、ラック1.3PB以上の大容量を実現。インテリジェント・フラッシュキャッシュを統合して、ディスク容量の経済性を高めつつフラッシュのパフォーマンスを提供する。

 一方オールフラッシュモデルはNVMeフラッシュドライブを採用し、競合他社のオールフラッシュ型ストレージアレイの最大容量を上回るという、1ラックあたり358TB以上の容量を提供可能。複数ラックの構成では、6PB超まで容量を拡張できる。

 なおOracleでは、オンプレミス向けのExadata X6に加え、「Oracle Database Exadata Cloud Service」を通じて、Oracle Exadataをクラウドで利用できるオプションも提供するとのこと。このサービスでは、Oracle Database Enterprise Editionの全機能とオプションを従量制もしくはサブスクリプションライセンスで利用できる。

石井 一志