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コンサルの知見を生かした業種・業務別クラウドサービス「ABeam Cloud」
(2015/3/13 12:47)
アビームコンサルティング株式会社(以下、アビーム)は13日、各種業種・業務ソリューションをスモールスタートで利用できるSaaS型サービス「ABeam Cloud」を発表した。
アビームがコンサルサービスで培ったテンプレートや業務アプリ群を、国内外のクラウドベンダーが提供する基盤をベースに利用できるSaaS型サービス。アビームが国内外から厳選したテクノロジー群や保守・運用も含まれる。
サービス概要としては、「業種別テンプレートをクラウドで提供」と「機能別サービスをクラウドで提供」に大別される。業種別テンプレートでは、不動産業界への知見や業務改革支援の経験に基づく既存サービス「アビーム不動産管理ソリューション(ABeam Cloud RE Solution」に加えて、「ABeam Cloud Trading Solution」の提供を開始。
こちらはMKIが提供する商社・卸・メーカー販け向け基幹システムテンプレート「MKI Trade Suite」をベースに、アビームの同業種に関する知見、システム導入に関するノウハウ、グローバル展開における国別要件などを付加して提供するもの。短納期・低コストで基幹業務システムの構築・導入・展開を可能にするという。
機能別サービスでは、在庫・廃棄ロスの削減や需給業務の標準化する「需給クラウドサービス」、グループ資金の一元管理による財務体質改善や資金管理業務の標準化を支援する「CMSクラウドサービス」、コンカーと協業して間接費の最適化を支援する「ABeam Innovative Cost Optimization Solutions」といった既存サービスに加えて、2種類の新サービスを追加する。
1つが倉庫の運営効率化のために重要な人員管理・コスト管理を支援する「WFM(Workforce Management)クラウドサービス」、もう一方がマルチテナント型の顧客・料金管理ソリューション「Infonova R6」を日本語化してクラウド提供する「顧客・料金管理ソリューション」。
これらにより、企業はIT資産を所有することなく「低い初期コスト」「短期間でのシステム導入」を実現しながら、それぞれの業種や業務におけるベストプラクティスを基にしたサービスを利用できるとのこと。料金体系は月額従量制。IT保守・運用費がサービスに含まれるため、自社で専門のIT要員を抱えることなく、経営基盤のフルサービスをワンストップで利用できるとしている。
同社では初年度20社への導入をめざす。