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子どもの位置・特定エリアへの出入り情報を通知、NTTデータが教育機関へ提供
(2015/2/5 09:00)
株式会社NTTデータは、同社の学校連絡網サービス「FairCast」と、株式会社NTTドコモの法人向け位置情報サービス「かんたん位置情報サービス」を活用し、2015年4月1日から全国の教育機関に向けた位置情報サービス「FairCast GPS+」として提供する。
新サービスにより、小型のGPS専用端末を持った子供の位置情報を地図上で確認できるほか、学校だけでなくあらかじめ設定した任意のエリアを出入りした際に、保護者にメールで通知できるようになる。
学校での携帯電話やスマートフォンの使用を問題視する声が挙がる一方、保護者は子どもの安全確保の観点から、離れている子どもの状況を確認するために携帯電話などを持たせているのが実情。そこで携帯電話を持たせることなく、子どもの状況を把握できるようにしたという。
保護者や学校は、PCやスマートフォンからインターネットを通じて子どもの位置情報を把握可能。従来の位置情報サービスでは検索回数に応じて料金が上がる従量制が一般的だったが、同サービスでは検索回数に制限なく、定額料金で何度でも子どもの位置情報を検索できるという。一方で、子どものプライバシーへの配慮から、緊急時・災害時以外は位置情報を検索できないようにすることも可能。
さらにNTTドコモの「かんたん位置情報サービス」に搭載された「エリアセンシング機能」(2015年4月より提供開始予定)により、GPS端末を持つ子供が学校などの特定エリア(最小で半径50mの円形で設定可能)に出入りした情報を保護者にメール通知できる。特定エリアは、学校のほかに最寄り駅や塾など他2カ所まで追加できるため、日頃の子どもの生活パターンに合わせて利用できるという。
学校にとってはセンサーなどの設備投資の必要がなく、安価かつ短期間で導入できる点がメリット。保護者にとっては駅や公園ののようにセンサー設置が難しい場所でも、特定エリアとして出入りを把握できるのがメリットとなる。
子どもが持つGPS専用端末は、小型タイプ(30g程度)と防犯ブザータイプ(60g程度)の2種類が用意され、価格はオープン。月額使用料が別途必要。
NTTデータは今後、全国の教育機関への導入を進め、2020年までに500校30万人へのサービス提供をめざす。