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NECプラットフォームズ、さまざまな用途に利用できるIoT向けサービスゲートウェイ

 NECプラットフォームズ株式会社は17日、ホームゲートウェイ事業で培ったWi-Fiルータ技術を活用し、アプリケーション組み込みやセンサーの接続が容易なIoT向けサービスゲートウェイ・プラットフォーム「RG-G200L」を、同日より販売開始すると発表した。主に、サービス事業者、SI事業者などに対して販売する。出荷開始は2015年2月下旬の予定。

サービスゲートウェイ・プラットフォーム「RG-G200L」

 「RG-G200L」は、さまざまなセンサーやネットワーク上の状態を24時間監視し、必要な情報をクラウドにアップしたり、その情報自体を加工してその場で何らかのアクションを実行したりできるアプライアンス製品。高速なネットワークプロセッサ、512MBメモリ、2GBのNANDフラッシュ、有線LAN/無線LAN/USBインターフェイスを標準搭載しており、USBポートを利用した通信手段の拡張にも対応するなど、さまざまな用途に活用できるという。また小型・軽量な筐体でありながら、24時間稼働に適した省電力性能も備えているとのこと。

 アプリケーション開発にあたっては、別売の開発キットに含まれるLinuxベースのSDKにより、既存のLinuxアプリケーション資産を活用した開発が可能。Java/OSGiフレームワークを活用し、Javaによるアプリケーションを開発することもできる。SDKには、NECプラットフォームズが通信事業者および量販向けホームゲートウェイ事業で培った、各種機能を実現するコンポーネントも含まれており、ネットワーク処理に関する開発を大幅に削減可能とした。

 価格は、RG-G200Lがオープンで、最少受注数は1000台。開発キット(SDK、マニュアル、開発用ボード1台)が15万円(税別)。また開発キットを購入した法人向けに、メールによるテクニカルサポートを提供する。こちらは10回(有効期限3カ月)で50万円(税別)となる。

 なおNECプラットフォームズによれば、HEMSシステムのコントローラ、農業における温度/湿度センサーによる情報集約装置、家庭内見守りのための各種センサー情報集約装置といった用途で利用可能とのこと。例えば、Wi-SUNなどセンサーネットワーク系のUSBドングルを追加し、エネルギーマネジメントのアプリケーションを組み込めば、HEMSシステムのコントローラとして活用できるとしている。

石井 一志