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ネットワーク仮想化ソフト「MidoNet」がオープンソースに

 スイスMidokuraは3日、ネットワーク仮想化ソフト「MidoNet」をオープンソースソフトとして公開すると発表した。ライセンスはApache 2.0を採用する。

 MidoNetは、完全分散システムを持つ、マルチレイヤのソフトウェア制御されたネットワーク仮想化ソフト。ネットワーク処理をエッジ(コンピュートノード)で処理するアーキテクチャが特徴で、導入や運用が簡易なほか、拡張性や耐障害性に優れているという。

 Midokuraの共同創業者兼CEO/CTO、ダン・ミハイ・ドミトリウ氏は「現在、OpenStack Neutronのコミュニティは、ベンダーが各社のプロプライエタリ製品を販売するために多数のプラグインがバラバラに存在しており、デフォルトとなるべきオープンソースに力を入れることができていない。結果、オープンソースのOpenStackNeutronは商用利用に耐えるレベルに至っていない」と指摘。今回、MidoNetがオープンソース化され、コミュニティドリブンのプロジェクトとなることで、この問題を解決するとした。

 なお商用版のMidonetについては、「Midokura Enterprise MidoNet」という製品名で、サポートや管理ツールとともに引き続き提供される。

石井 一志