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ミドクラ、OpenStack Junoをサポートしたネットワーク仮想化ソフト「MEM」新版

管理ツールの機能改善やvSphere連携の強化も

 ミドクラジャパン株式会社は26日、IaaSクラウドに最適なネットワーク仮想化ソリューション「ミドクラ・エンタープライズ・ミドネット(Midokura Enterprise MidoNet:MEM)」の最新版を発表した。

 「MEM」は、OpenStackなどのクラウドプラットフォームと連携した、オーバーレイ型ネットワーク仮想化ソフトウェア。IPコネクティビティを持つ物理ネットワーク上で動作し、管理ツールMidonet Managerを使って、物理ネットワークを気にすることなく仮想ネットワークの運用管理を行えるという。特徴は、ネットワーク処理をエッジ(コンピュートノード)で処理するアーキテクチャを採用する点で、導入が比較的簡易に行えながらも、拡張性や耐障害性に優れているとのこと。

 今回の新版では、OpenStack Junoをサポートしたほか、OpenStack Neutron連携機能が改善され、特に、Load Balancing as a Service(LBaaS)機能の改善により、OpenStack Horizon UI経由でテナントごとにロードバランサーを生成できるようになった。

 またVMware vSphere連携も改善され、ネットワーク管理者は、vSphere環境とOpenStack環境を単一のMidoNetから管理できるという。さらに、Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform 6の認証を取得した。

 このほか、Midonet Managerでは、数回のクリックで簡易にBGPゲートウェイの容量変更を実施できるようにしたり、レイヤ4ロードバランサー設定で、設定変更がより簡易になり、ヘルスチェックなどの状態確認をできるようにしたり、といった改善が行われている。

石井 一志