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ミドクラ、OpenStack KiloやDocker対応のネットワーク仮想化ソフト「MEM」新版

 ミドクラジャパン株式会社(ミドクラ)は20日、ネットワーク仮想化ソリューションである「ミドクラ・エンタープライズ・ミドネット」(以下、MEM)の新版を発表した。ネットワーク可視化・分析ツール、Dockerをはじめとするコンテナベースの仮想環境、OpenStack Kiloをサポートしたという。

 「MEM」は、OpenStackなどのクラウドプラットフォームと連携した、オーバーレイ型ネットワーク仮想化ソフトウェア。IPコネクティビティを持つ物理ネットワーク上で動作し、管理ツールMidonet Managerを使って、物理ネットワークを気にすることなく仮想ネットワークの運用管理を行えるという。

 今回の新版では、まず、OpenStack Junoに加えて最新リリースのKiloをサポート。また管理ツールであるMidoNet Managerを改善し、仮想ポートのフロー・トレーシングによって、トラブルシューティングをしやすくした。さらに、仮想ネットワーク情報収集ツールを用いて、設定情報、ログファイル、仮想ネットワークトポロジなど、ネットワークの状況を1つのファイルに簡単にまとめられるようにしている。

 あわせて、Puppet設定管理ツールをサポートし、MidoNetをNeutronのエンハンスメントとして、OpenStackとともにインストールできるよう改善した。

 このほか、注目が高まっているDockerなど、コンテナベースの環境に対応したのも特徴。OpenStack Novaのプラグインであるnova-docker経由で、マルチホストのDocker環境をサポートする。

石井 一志