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NTTPCとアットマークテクノ、セキュアなIoT環境を提供するソリューション

 株式会社NTTPCコミュニケーションズ(以下、NTTPC)と株式会社アットマークテクノは28日、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)サービスについて協業すると発表した。NTTPCのIoT/M2Mソリューション「フィールドクラウド M2Mクラウドプラットフォーム」と、アットマークテクノ製ゲートウェイ「Armadillo-IoT」を連携させ、センサー接続からモバイル回線、クラウド接続までをカバーする、垂直統合型のIoTサービスを提供するという。

 このうち、センサー接続を担う「Armadillo-IoT」は、Linux搭載の小型・省電力組み込みCPUボード「Armadillo(アルマジロ)」の技術を応用した、IoT向けのゲートウェイ装置。組み込み分野でさまざまな採用実績を持つArmadilloをベースとしているので、フィールド用途に耐え得る堅牢な設計になっているほか、ソフトウェア、ハードウェアとも、各要求に対して柔軟に対応できるという。

 特に、専用のアドオンモジュールを差し替えて各種機能を簡単に追加できる特徴を持ち、シリアル(RS232C/422/485)や接点入出力に加えて、昨今注目されているWi-SUNやEnOcean、BLE(Bluetooth Low Energy)などの無線規格に対応したアドオンモジュールも用意されている。

 一方、IoTデータの収集・集積を担う「M2Mクラウドプラットフォーム」では、モバイル回線とともに、「Armadillo-IoT」をクラウドにつなぐためのソフトウェア「デバイスエージェント」、IoTデータ集積に適したデータベースを採用するセキュアなクラウドを提供する。

 またNTTPCでは、IoTビジネスを検討している企業に向けた開発者支援を行っており、検証環境を提供する無料トライアルも実施しているとのこと。ここでは、API仕様書やサンプルコードも開示するため、収集したデータを活用するアプリケーション開発もスムーズに進められるとしている。

 さらに、モバイル回線からM2MクラウドプラットフォームまでをVPNでつなぐ「M2Mクラウドプラットフォーム(VPNタイプ)」を提供開始し、インターネットから隔離された環境にあるクラウドサーバーの利用に対応するとのこと。

 「Armadillo-IoT」は12月に販売開始する予定で、NTTPCから「Armadillo-IoT」向けのモバイル回線および「M2Mクラウドプラットフォーム」も同時に提供を開始する。

石井 一志