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Oracle DBの保護に特化したエンジニアド・システム「Oracle Zero Data Loss Recovery Appliance」
(2014/9/30 13:13)
米Oracleは29日(米国時間)、Oracle Databaseの保護に特化して設計されたエンジニアド・システム「Oracle Zero Data Loss Recovery Appliance」(以下、Recovery Appliance)を提供開始すると発表した。
「Recovery Appliance」は、重要なOracle Databaseのデータ損失を“ゼロに抑える”アプライアンス製品。多くのデータベースリストアソリューションでは、最終バックアップ以降に生成されたデータが失われ、多くの場合は数時間から数日分の重要なデータが犠牲になってしまうが、「Recovery Appliance」では、本番用のサーバーやネットワークに対するバックアップの影響を大幅に削減できるので、長時間のバックアップウィンドウが実質的に不要になるという。
具体的には、独自のデータベース統合により、REDOデータをアプライアンスに対して継続的に送信する仕組みを利用し、最新のトランザクションをリアルタイムで保護して、データを失うことなくデータベースをリストアできるとした。
Oracle Databaseに組み込まれたバックアップアルゴリズムは、変更データのみをアプライアンスに送信するため、本番用データベースへの影響や、I/Oトラフィック、ネットワークの負荷を最小化できる点もメリット。リストアにあたっては、アプライアンスに格納されているデータベース変更データを使用して、希望する時点のデータベース全体の仮想コピーを作成できる。
また、データベースのバックアップを低コストのテープストレージに直接アーカイブできるため、本番用データベースサーバーの負荷を軽減。アーカイブ処理を、昼夜を問わず実行することで、テープドライブの使用率が向上する。
このほか、クラウドスケールのアーキテクチャにより、単一の「Recovery Appliance」で数千のデータベースの保護要件に対応できることから、種類の異なるバックアップシステムを導入した場合の、コストや複雑さを回避可能。リモートの「Recovery Appliance」や「Oracle Database Backup Cloud Service」に対して、リアルタイムでデータの複製を行える仕組みにより、サイト障害からビジネスデータを保護できるとしている。