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IUK、立体駐車場の遠隔監視保守にNECのIaaS基盤を採用

信頼性や拡張性を確保、BCPも実現へ

 日本電気株式会社(以下、NEC)は22日、IHI運搬機械株式会社(以下、IUK)が、NECのIaaSである「NEC Cloud IaaS」を採用すると発表した。IUKでは、同社が運用する機械式立体駐車場向け遠隔監視保守システムの基盤として、10月より利用開始する予定。

 IUKは、機械式立体駐車場で国内トップシェアを持つ企業で、全国に納入している機械式立体駐車場のうち約1100基を管理する遠隔監視保守システムを、従来は自社サーバー上で運用し、駐車場の稼働情報や異常情報などを自動収集していた。しかし、遠隔監視保守システムは24時間365日の稼働が求められるため、災害時に備えたBCP(事業継続計画)対応の強化が課題になっていたという。

 そこでIUKは、この保守システムをNEC Cloud IaaSに移行することにより、事業継続性の向上や柔軟なシステム拡張などを実現する。NEC Cloud IaaSは基盤自体が信頼性を持つことに加え、専門要員による24時間365日の監視により、不測の事態にも迅速に対応可能。また、セキュリティや立地に優れた「NEC神奈川データセンター」から提供されることから、事業継続性についても担保できるとした。

 さらに、クラウドならではの柔軟性を生かし、管理対象の駐車場が増えた際もシステムの拡張が可能になり、事業拡大に応じたコストの最適化を実現。加えて、IUKが今後展開する東南アジアの機械式立体駐車場についても、遠隔監視保守システムから一元的に監視する仕組みによって、システム運用の効率化が可能になるとのことだ。

石井 一志