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日本オラクル、SaaSとオンプレミスをスムーズに連携させるアダプタ群
第1弾としてSalesforce.com向け製品を発売
(2014/1/28 16:14)
日本オラクル株式会社は28日、SaaS型アプリケーションと自社運用(オンプレミス)アプリケーションとのデータ連携を単一の基盤上で実現するアダプタ「Oracle Cloud Adaptors」を発表。第一弾として、Salesforce.com専用の「Oracle Cloud Adaptors for Salesforce.com」と、同アダプタと関連ソフトをパッケージにした「クラウド統合パック」を提供開始した。
Oracle Cloud Adaptorsは、クラウドサービスを連携させるアダプタ。SaaSごとに異なる接続方式の違いを吸収し、従来の約50%の作業工数で連携を実現する。従来、アプリケーションを連携させる300以上のアダプタを提供してきたオラクルが、SaaS向けアダプタとして新たに提供するものだ。
第一弾として、Salesforce.com専用アダプタの提供を開始した。事前定義済みのアダプタでクラウド連携を実現するほか、既存のアダプタ群とともに活用することで、Salesforce.comと社内環境の連携を迅速に実現。システム間連携にはSOAを活用し、拡張性の向上、容易な運用管理を可能とする。
併せて、異種のアプリケーション連携およびインターフェイス統合を実現する「Oracle Service Bus」、クラウドとオンプレミスアプリケーションにまたがるトランザクションを監視する「SOA Management Pack Enterprise Edition」、データベースやJavaプラットフォームへの接続をサポートする「Oracle Technology Adaptors」を含むパッケージ製品「クラウド統合パック」も提供を開始する。
クラウドとオンプレミスを連携した場合に問題となるのが、「連携基盤がブラックボックスとなって、通信にボトルネックが生じた際に、その原因がネットワークにあるのか、アプリケーションのどれかにあるのか、状況の捕捉が難しくなる点。クラウド統合パックに同梱される管理ツールによって、クラウドからオンプレミスまで含めた運用状況を可視化し、エージェントによって自動的にシステムマップを作成。各サービスとのレスポンスを表示できるようになる」と執行役員 Fusion Middleware事業統括本部長の桐生卓氏は語る。
価格は、Oracle Cloud Adaptors for Salesforce.comが38万円(税別。10ユーザー利用の場合)から。クラウド統合パックが88万円(同)から。