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「Oracle Exalogic X4-2」発売、インメモリアプリ実行を10~20倍高速に
サーバー性能は1.5倍、SSD容量も4倍
(2014/1/23 16:51)
日本オラクル株式会社は23日、エンジニアド・システム最新版「Oracle Exalogic Elastic Cloud X4-2(以下、Exalogic X4-2)」を発売した。
Exalogicは、Javaベースのものをはじめ、多数のアプリケーションを超高速に実行するエンジニアド・システム。最新版では、性能の向上、機能オプションの追加を図った。
12コアのXeon E5-2697 v2を備えた最新x86サーバー「Sun Server X4」を搭載し、サーバーあたり約50%性能を向上。フル・ラック構成で720個のCPUコア、7.5TBのメモリ、24TBのSSDを搭載できる。共有ストレージには、I/O性能を最大化するという最新モデル「Oracle ZFS Storage ZS3」を採用、ストレージ領域を33%増化している。また、同社のインメモリアプリケーション製品群に対応し、前機種からメモリを増量しているため、同製品群を10~20倍高速に実行できるという。
仮想化機能「Oracle VM Server」と、システム全体の仮想マシン群を簡単・構成する「Oracle Virtual Assembly Builder」を組み合わせ、基幹業務アプリケーションの性能を落とさず実行できるという仮想環境を提供。
Exalogic上で稼動するオラクルアプリケーション専用の参照構成(リファレンスモデル)「Oracle Exalogic Oracel VM Templates for Oracle Applications」を使用することで、アプリケーション統合までの時間も数週間から数分間に短縮したという。
また、2013年9月に開催した「Oracle OpenWorld San Francisco 2013」では、Exalogicへのクラウド基盤ソフト「Nimbula Director」統合が発表された。Exalogicに「OpenStack」互換APIも組み込むことで、コンピューティングとストレージを柔軟に管理でき、さらにExalogicと「Oracle Public Cloud」間での業務負荷をシームレスに移動できるとのこと。
最小構成価格(1/8ラックモデル)は4021万7409円(税別)。Xeon E5-2697 v2×8個(96コア搭載)、1TBメモリ、80TBストレージを搭載する。