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日本オラクル、サプライチェーン業務を高速化する4つのインメモリアプリケーション

 日本オラクル株式会社は17日、企業のサプライチェーン業務を支援する、4種類のインメモリアプリケーションを発表した。「Oracle In-Memory Cost Management」「Oracle In-Memory Logistics Command Center」「Oracle In-Memory Consumption Driven Planning」「Oracle In-Memory Performance Driven Planning」の各製品を同日より提供開始する。

 今回発表された製品のうち「Oracle In-Memory Cost Management」は、原価計算処理を高速に実行するアプリケーション。従来は長い待機時間を要した、複雑な部品構成(BOM)による生産を行っているような製造業の原価計算処理や、為替、材料費価格の変動、景気の変動、戦略的価格への変更など、環境変化に対応するためのシミュレーションを迅速に行えるという。

 2つ目の「Oracle In-Memory Logistics Command Center」は、物流業務の実行や計画・予測のためのシナリオをもとにした、物流シミュレーション処理を高速化するアプリケーション。3つ目の「Oracle In-Memory Consumption Driven Planning」では、POSデータなど、さまざまチャネルから取り込まれる大量データを活用し、需要計画を高速に実行できるとのこと。

 最後の「Oracle In-Memory Performance Driven Planning」は、複数の分野にわたる、グループ全体のサプライチェーン計画処理を高速に行えるアプリケーション。地域、組織、製品の種類を単位として、計画処理を高速化することで、計画サイクルタイムの短期化を実現し、サプライチェーンにおける迅速な意思決定を支援するとしている。

 なおこれらのアプリケーションは、データベースマシン「Oracle Exadata Database Machine」、アプリケーションを集約・高速実行する「Oracle Exalogic Elastic Cloud」、分析マシン「Oracle Exalytics In-Memory Machine」といった、日本オラクルのエンジニアドシステムを基盤に稼働するとのことで、同社では、従来と比べて約9倍の高速処理を実現するとしている。

石井 一志