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TOPPANデジタル、IoT機器向けセキュアソリューション「Edge Safe」「セキュアアクティベートサービス」に耐量子計算機暗号への対応を追加
2026年1月22日 11:00
TOPPANデジタル株式会社は21日、IoT機器向けセキュアソリューションとして提供しているセキュアエレメント「Edge Safe」とIoT機器とクラウドの安全な通信を実現する「セキュアアクティベートサービス」について、量子コンピューターでも解読が困難とされる耐量子計算機暗号(PQC:Post-Quantum Cryptography)への対応機能を搭載したと発表した。
スマート家電、製造機器、インフラ設備、医療機器などの長期間利用されるIoT機器を扱うメーカーや業界に向けて、量子コンピューター時代でもセキュアに利用できるIoTソリューションとして提供する。
量子コンピューターが実用化されることで、インターネット上のサービスの暗号技術である公開鍵暗号が容易に解読される可能性が指摘されている。こうした将来的な脅威に備え、米国政府機関の国立標準技術研究所(NIST)がPQCの標準化を推進するなど、セキュリティ対策が世界的に加速している。特に、長期間利用されるIoT機器においては、暗号鍵や証明書の盗聴・改ざん、さらに将来的に行われるハーベスト攻撃といった潜在的な脅威から、セキュリティを確保することが急務となっている。
セキュリティを確保しながら、PQCへの移行を成功させるには、新旧の暗号を並行して安全に利用できる暗号の俊敏性(クリプトアジリティ)の確保が不可欠となる。TOPPANデジタルは、こうしたセキュリティ環境の変化に対応するため、これまでPQCに対応したICカードシステムの開発や通信環境の実証を進めてきた。これらの取り組みのノウハウ・知見を生かして、自社で提供する2つのソリューションにIoT機器の認証から通信までを保護するPQC対応を実装した。
暗号鍵を物理的に守るセキュリティチップ「Edge Safe」は、工場ロボットやインフラ設備などのIoT機器に組み込むことで、不正操作を防止するソリューション。今回の機能追加では、現行の暗号処理機能に加えてPQC処理機能を追加し、IoT機器と接続先との認証から暗号通信までを全てPQCで扱えるようにする。
「セキュアアクティベートサービス」は、スマート家電や医療機器がメーカーのクラウドサーバーに接続する際、偽物の機器によるなりすましを防ぐための「デジタル身分証」を発行するサービス。今回、認証に必要な現行の電子証明書に加えてPQC証明書を発行できる機能を追加した。これにより、導入先は現行の証明書を利用しながら、PQC証明書への段階的な移行が可能になる。また、1つの証明書で現行暗号とPQCの両方に対応できるハイブリッド証明書の発行・管理にも対応した。これにより、PQCへの安全かつスムーズな移行を支援する。
TOPPANデジタルは、今回のPQC対応機能を搭載した「Edge Safe」「セキュアアクティベートサービス」について、IoT機器を扱う幅広い業界に対してソリューションの提供を推進していく。今後も、日本国内におけるIoTセキュリティ基盤の耐量子計算機暗号(PQC)への早期移行を支援し、量子コンピューター時代にも安全・安心なデジタル社会の実現に貢献していくとしている。
