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らでぃっしゅぼーや、BIツール「QlikView」を受注分析などに活用

 アシスト株式会社とクリックテック・ジャパン株式会社(クリックテック)は17日、らでぃっしゅぼーや株式会社が、アシストの取り扱うクリックテックのBIツール「QlikView」、およびQlikView専用の地図連携ソリューション「GeoQlik」を採用したと発表した。同社の情報分析プラットフォームとして導入されている。

 有機・低農薬野菜や無添加食品、日用品などを会員制宅配サービスで提供している らでぃっしゅぼーやでは、売り上げデータや、現在約11万人の会員などの営業分析を行うため、過去数回にわたって分析システムを構築してきた。ところが、従来利用していたツールでは、売り上げ集計を単週でしか閲覧できず、複数週の分析や、会員が購入した商品の明細データ分析はできなかったという。

 また、1カ月で300万件にのぼる売り上げデータをユーザー部門が分析しようとすると、ボリュームが大きすぎるため、検索結果を得るまでに1日を要するなど、レスポンスの面でも課題があった。そこで同社では、マーケティング部が設立されたのを機に、売り上げ受注分析システムの見直しを決断。BIプラットフォームとしてQlikViewを採用している。

 従来のシステムでは、単週を超えた分析になるとユーザー部門から「使いづらい、重い、動かない」と言われていた分析だが、QlikView導入後は、複数週や億単位の件数のデータを対象にしても、クリックした瞬間に結果を表示できるようになったとのこと。

 こうした素早いレスポンスが提供されるので、思考が途切れることなく分析でき、仮説検証に役立つといった、ハンドリングの良さも評価された。例えば、会員や年代、商品などさまざまな軸での分析を行って、会員別の併売提案や配送クルーからの個別宅へのチラシ折り込みなど、会員ニーズに応じた細やかな提案に生かされている。

 なお2013年4月のカットオーバー以降、受注分析から会員分析、センター分析、地図上でのエリア分析へと対象業務が順次拡大され、マーケティング部門、商品開発、カタログ企画、事業部門にかかわるメンバーが、日々の業務にQlikViewを活用しているとのことだ。

 さらにらでぃっしゅぼーやは、新規会員の開拓販路として、グループ会社のNTTドコモが運営するドコモショップの店頭で、来店客にらでぃっしゅぼーやを紹介していく予定。GeoQlikにより、店舗の近隣エリアの会員状況を地図上で視覚的に把握できるため、入会余地や集客エリアの偏りを分析しながら、営業活動に活用するとしている。

石井 一志