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ヤマハ、ネットワークエンジニア向けのSNS「YNE」を開設~無料の一般会員を募集開始

ヤマハネットワーク機器の遠隔検証システムなどを利用可能

 ヤマハ株式会社は30日、ヤマハネットワーク機器の設定・利用・運用などを行うネットワークエンジニアに向け、業界特化型ソーシャルネットワークサービス(SNS)の「ヤマハネットワークエンジニア会『YNE(いーね)』」のポータルサイトにおいて、一般会員の無料募集を開始したと発表した。

 ヤマハのネットワーク製品に関しては、これまで、メーリングリスト(rt100i-usersメーリングリスト)を利用してネットワークエンジニア同士、あるいはヤマハ開発者とのコミュニケーションが行われてきた。

 しかし、このメーリングリストの設立から18年が経過し、ユーザーを取り巻く環境が大きく変化したこと、また、ヤマハのルータ製品が国内企業向けルータで確固たる地位を築き、ユーザーもスペシャリストだけでなく初心者層まで広がっていること、コミュニティを形成するためのツールも多様なSNSへ進化していることなどを受け、ネットワーク・エンジニアのより親密な交流・共感・共有を可能にする専用SNS「YNE」を立ち上げることにしたという。

 コミュニティでは、交流を活発化できるように、記事に対して共感を表現できる機能を設ける。今後は「YNE」を核に、インターネットを活用したオンラインサービスや、リアルに集えるオフラインサービスなどを会員向けに企画していく予定だ。さらに、ヤマハネットワーク機器の新機能など、βテストも行われるとのこと。

 また、ネットワーク機器を提案したりシステムを構築したりするには、事前検証が不可欠なほか、新しいネットワーク機器の特長や使い方を理解するために、実機を操作してスキルアップすることが望ましいとされている。しかし、そうした検証に必要な機材をそろえるのは難しいのが現状という。

 ヤマハでは、こうしたネットワークエンジニアの課題を解決する目的で、手軽に実機検証を行えるクラウド型の検証システム「遠隔検証システム(β)」を新たに開発し、期間限定で一般会員向けに公開した。「YNE」会員は無料でオフィスや自宅から利用できる。

 利用にあたっては、まず、ポータルサイトで検証リソースを予約。その後、予約時刻にポータルサイトへログインして遠隔検証システム(β)へアクセスし、リモートから実機検証を行う、といった手順になる。

 利用可能な環境として、Windows 8/7/XP、Mac OS、Linux上で動作する、Internet Explorer 10、Firefox 22.0、Chrome 27.0で動作検証が行われており、いずれも、HTML5が利用可能な状態であることが条件。検証時は、1コマで1機種を3時間利用でき、利用は1日2コマまで。なお将来は、正会員(有料メンバー)向けのサービス開発も行うとのことだ。

遠隔検証システム(β)の概要

石井 一志