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アクセンチュア、OpenAIとの国内における協業を拡充、AIエージェントを軸とした業務モデルの実現を支援
2026年7月9日 17:24
アクセンチュア株式会社は9日、米OpenAIとのグローバル戦略的パートナーシップの国内での拡充を発表した。これにより、アクセンチュアは、日本企業におけるAIエージェントを軸とした部門横断型の業務モデルの実現に向け、業務プロセスに加え、部門の役割や組織のあり方までを抜本的に再構築し、その運用・改善までを一貫して推進することで、企業変革を支援するとしている。
協業拡充においてアクセンチュアは、豊富な業界知見や業務改革(ビジネスプロセスリエンジニアリング:BPR)、大規模システム変革の実績に、OpenAIのエンタープライズAIを支える中核プラットフォーム「OpenAI Frontier」と、複雑なタスクを理解し、計画から実行まで一貫して支援するAIエージェント「Codex」を組み合わせ、AIエージェントの活用を業務効率化にとどめず、迅速かつ継続的な価値創出へとつなげる全社的な変革を推進する。
アクセンチュアとOpenAIは2025年12月、顧客企業が事業の中核にエージェント型AIシステムを導入し、企業変革を加速するための協業開始を発表した。アクセンチュアの業界知見やデータ・AIの専門性と、OpenAIのエンタープライズ向けAI技術を組み合わせ、AI駆動型業務への変革を支援するフラッグシップAIプログラムをグローバルで展開している。
またアクセンチュアは、OpenAIのエージェント構築・運用関連技術を活用したカスタマーサービス、サプライチェーン、財務、人事などの主要業務領域におけるAI主導型エンタープライズソリューションの開発を、OpenAIの支援のもとで進めている。アクセンチュアは、社内で「ChatGPT Enterprise」を展開し、「OpenAI Certifications」の取得を推進するなど、世界最大級のAI専門人材体制のさらなる強化を図っている。さらにアクセンチュアは、OpenAIの「Frontier Alliances」のパートナー企業として、企業がAIを全社規模で責任ある形で実装・運用できるよう支援している。
こうしたOpenAIとのグローバルでの協業実績を基盤に、アクセンチュアはOpenAIとともに日本の顧客の企業活動全体の変革に取り組む。日本においては、特に製造および金融業界を重点領域とし、AIエージェント活用による業務変革と、AI活用を前提としたシステム開発変革の2つの展開モデルを通じて、幅広い業界の顧客の継続的な業務改革と競争力強化を支援する。
製造領域では、設計・開発、生産・運用、さらには製品・現場に至るまでの知識をAI活用可能な形で整備し、設計、シミュレーション、デジタルツイン、品質、保全、ロボティクス、フィールドサービスなどの高度化を支援する。これにより、日本発のものづくりイノベーションを世界へ展開していく。
金融領域では、個別業務の効率化にとどまらず、顧客体験、オペレーション、リスク・コンプライアンス、システム開発など、金融機関の中核機能をAIネイティブに再設計する。
これらの取り組みを支える共通基盤として、データ、セキュリティ、リスク管理、ガバナンス、変革マネジメントを一体で整備し、企業がAIを安全かつ継続的に活用できる環境の構築を支援する。
日本において両社が目指す成果としては、「AIエージェントを中核にした部門横断の業務プロセス再設計による、生産性の向上」「AIエージェントを活用したシステム開発スピードの向上と、最適な保守・運用モデルの実現」「AIを活用した、組織全体で一貫したサイバーセキュリティの構築支援」の3点を挙げている。
AIエージェントを中核にした部門横断の業務プロセス再設計による、生産性の向上では、アクセンチュアのForward Deployed Engineer(FDE)の実装力とBPR知見に、OpenAIのエンタープライズ向けプラットフォーム「OpenAI Frontier」と、AIエージェント「Codex」を組み合わせ、異なる事業部門をまたがる業務をAIエージェントが実行するためのプロセス設計、導入、改善を一体で推進するソリューション「Accenture Agentic BPR Accelerator」を提供する。
AIエージェントを活用したシステム開発スピードの向上と、最適な保守・運用モデルの実現に向けては、アクセンチュアの大規模システム開発・保守運用の方法論や業界知見を基に、AI活用を前提に開発ライフサイクル全体を再設計するDevOpsソリューションを提供する。エンタープライズ向け業務アプリケーションやクラウド基盤のベストプラクティスをCodexのAgent Skillsなどに反映し、企画、要件定義、設計、実装、テスト、移行、保守運用まで、開発ライフサイクル全体を再設計し、継続的にベストプラクティスを取り入れた開発・運用モデルを実現する。
AIを活用した、組織全体で一貫したサイバーセキュリティの構築支援に向けては、アクセンチュアが持つ20年以上にわたるサイバーセキュリティサービスの提供実績に基づく知見と、OpenAIの先進的なAI技術を活用し、防御的なサイバーセキュリティ業務における脆弱性の検知、リスク分析、修復対応などを支援する。
OpenAIが発表した「OpenAI Daybreak Cyber Partner Program」に参画しているアクセンチュアは、その一環としてTrusted Access for Cyberを通じてGPT-5.5を活用し、防御的なサイバーセキュリティ業務に適したOpenAIの主要モデルを自社のセキュリティサービスに組み込む。これにより、アクセンチュアが提供するセキュリティ製品・サービスを通じて、クライアントのソフトウェアレジリエンスの強化、セキュリティ運用の高度化、AIを活用したセキュリティ機能の導入を支援する。合わせてアクセンチュアは、AIエージェントや生成AIを安全に活用するためのリスク管理、統制、運用プロセスを整備する。
また、これらの自律的に進化し続ける仕組みを実現するには、企業固有の業務やデータの体系化が不可欠だと説明する。アクセンチュアは、各企業の業務構造や意思決定の文脈を深く理解した上で、部門やシステムに分散する業務知識を、AIがデータの意味やつながりを含めて理解・活用できる形に構造化(オントロジー化)する。これにより、AIの分析や提案、意思決定支援のアウトプットの精度と再現性を高め、価値創出を最大化するとしている。