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BIGLOBE、中小企業のアジャイル開発導入を支援する「開発お役立ちパック」

IaaS「BIGLOBEクラウドホスティング」の料金のみで利用可能

 NECビッグローブ株式会社(以下、BIGLOBE)は3日、中小企業のアジャイル開発導入を支援する「開発お役立ちパック」を公開したと発表した。同社のIaaS「BIGLOBEクラウドホスティング」のアプリストアである「クラウドアプリストア」上で無償提供される。

 アジャイル開発とは、開発対象を細かな機能に分割し、「計画」「開発」「テスト」を繰り返しながらプログラムを作っていく手法。無駄なくニーズに合ったプログラムを開発できる手法として注目を集めているが、中小企業では、新しい開発手法を導入するための費用、工数、専門知識などが障壁となっているという。

 そこでこの「開発お役立ちパック」では、効率的なアジャイル開発を実現する3つのオープンソースソフト(OSS)と、BIGLOBEが独自に作成した利用ガイドをセットにすることで、初期投資や導入工数などの負担を軽減できるようにした。

 具体的には、進ちょくを管理する「Redmine」、プログラム(ソースコード)のバージョンを管理する「Git/GitLab」、テストを自動化する「Jenkins」の3つのOSSを用意しており、アジャイル開発の各工程の効率化を支援する。

 また、これらのOSSやプラグインを、「BIGLOBEクラウドホスティング」で提供するサーバーにインストールした上で提供するため、簡単な初期設定だけですぐに開発をスタートできる点も特徴。サーバーとOSSを個別に調達した場合、サーバーの準備、動作確認、初期設定などに1カ月程度の準備期間が必要となるが、このパッケージを利用すれば、最短10分で開発環境の構築を行えるとしている。

 利用ガイドは、アジャイル開発の流れやOSSの使い方などを案内する「スタートアップガイド」「利用マニュアル」の2つを提供。これらの中では、BIGLOBE自社内での開発経験を生かし、必要な設定や手順を分かりやすく解説しているため、スムーズにアジャイル開発をスタート可能とのこと。

 なお「開発お役立ちパック」は「BIGLOBEクラウドホスティング」の料金のみで利用でき、価格は、ベースモデル(CentOS)の場合で月額9450円、これに1GBのメモリを追加した場合で月額1万1550円となる。

石井 一志