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ウイングアーク、クラウド環境などとのデータ転送を高速化する「CLOUD TRANSPORTER」

 ウイングアーク株式会社は17日、高速データ転送ソフト「CLOUD TRANSPORTER」を7月22日より提供すると発表した。十分な帯域はありながらも、距離が遠かったりホップ数が多かったり、といった条件の悪いネットワーク環境において、セキュアで高速なデータ転送を可能にするという。価格は80万円(税別)から。

 「CLOUD TRANSPORTER」は、ウイングアークの独自技術を用いてデータ転送を高速化するツール。TCPベースの転送方式と比べて数分の一から数十分の一の時間でデータ転送や同期を完了させられるのが特徴で、大容量もしくは大量のデータ転送処理を大幅に短縮できるという。

 これによって、クラウド環境でのBIシステム構築や日次処理で課題となる、大容量もしくは大量データの転送や、オンプレミス環境とクラウド環境にあるシステム間の更新データの受け渡しを高速化できるとのこと。さらに、独自のアルゴリズムにより、既存業務の通信への影響も最小化できる。

 セキュリティ面では、世界標準の暗号技術「Diffie-Hellman 鍵合意」およびAESアルゴリズムを実装しており、情報漏えいのリスクを低減した上でデータのやり取りを行えるとした。

 なお、転送途中で停止してしまったファイルのレジューム再送機能や、長距離回線で発生しがちなパケット損失をカバーするため、SHA-1アルゴリズムを活用し、欠損したパケットのみを再送信する仕組みを備えている。

 対応環境は、サーバー側がWindows Server 2012/2008 R2/2008、クライアント側がWindows 8/7/Vista/XP SP3以降。

 ウイングアークでは、自社のBI製品「Dr.Sum EA」「MotionBoard」と組み合わせて利用することにより、クラウド環境における情報活用を加速させるとしている。

(石井 一志)