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日立Sol、SaaS型ITサービスマネジメントサービス「ServiceNow」

 株式会社日立ソリューションズ(以下、日立Sol)は25日、米ServieNowと国内初の重要パートナー契約を締結し、ITサービスマネジメント(ITSM)を実現するクラウドサービス「ServiceNow」の販売・導入・教育・一次サポートの提供を開始した。

 ServiceNowは、ITIL ver.3をベースに設計されたSaaS型のITSMサービス。エンドユーザーのリクエストや問い合わせ、その対応状況を集約してレポート出力し、世界中の関係者との共有を実現する。これにより、世界標準のITSMの業務プロセスを世界各拠点に導入でき、サービス価値を向上できる。

 2005年の提供開始以来、世界140カ国に1万6000拠点を持つ銀行をはじめ、製造・金融・小売・医療分野などのグローバル企業を中心に採用され、2012年の導入企業数は1300社を超えている。

 主な機能は、エンドユーザー向けのサービスメニューを一元管理する「サービスカタログ」、サービスデスクが問い合わせを記録・追跡・共有できる「インシデント管理」、システム運用管理者が問題の原因や対策を記録する「問題管理」、システムの変更点をデータベース化する「変更管理」、システム構成やソフトのインストール状況を管理する「構成管理」、あらかじめ定義したサービスレベルの達成状況を確認し改善に活用できる「サービスレベル管理」、履歴に基づき業務を改善するための統計情報を出力する「レポーティング」など。

 日立Solは、ライセンス販売に加えて導入や活用を支援するサービスも提供する。「基本ライセンス」では、ITSM機能をSaaSで提供するほか、一次サポートサービスとして問い合わせに日本語で対応し日本語のFAQの提供も行う。価格は月額1万3500円(税別)/ライセンス。

 このほか「カスタマイズサービス」では、顧客の要望やシステム環境に応じて各種設定するとともに、画面の最適化や既存システムとの連携などのカスタマイズを行う。「トレーニングサービス」では、操作手順や顧客自身で行うカスタマイズの方法、運用などについて導入トレーニングを行う。

(川島 弘之)