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TIS、AWS環境を利用したITインフラの構築・運用支援メニューを拡充~監視サービスやDRサービスを提供
2012年10月9日 11:40
TIS株式会社は9日、Amazon Web Services(AWS)のクラウドサービスを活用したITインフラの構築・運用支援サービス「TISクラウドインテグレーション for AWS」において、メニューを拡張すると発表した。Amazon EC2の仮想マシンを監視する「エンタープライズ監視パック」と、自動バックアップ機能「AWS Storage Gateway」を利用した災害対策(ディザスタリカバリ:DR)サービス「AWS Storage Gateway on T.E.O.S.」を新たに提供する。
新メニューのうち「エンタープライズ監視パック」は、Amazon EC2の仮想マシンの監視・運用を顧客のIT担当者に替わってTISが代行する定額制サービス。24時間365日体制での監視に対応するほか、監視・運用対象の仮想マシン数に関係なく定額制で提供する点が特徴で、Amazon EC2環境での仮想マシン増減に自動対応しており、AWSのリージョン(データセンター群)内で仮想マシンが追加されると、自動的に監視サーバーへ登録されるという。
プランは、サービス内容に応じて3つを用意した。もっとも廉価の「Entry」では、監視環境を構築して顧客へ引き渡すのに加え、異常発生時の通報を5件/月まで、障害への一次対応を1件/月までそれぞれ実施する。中位の「Standard」は、Entryの内容から異常発生時の通報を10件/月まで、障害への一次対応を2件/月まで増加したプラン。最上位の「Pro」では、異常発生時の通報を20件/月まで、障害への一次対応を4件/月まで行うのに加えて、監視設定内容の変更を4件/年まで実施するとのこと。
価格は、Entryが初期費用20万円と月額費用18万円、Standardが初期費用20万円と月額費用30万円、Proが初期費用30万円と月額費用50万円。なお、システムの稼働時期に合わせ、プランを最適なものに変更して利用することも可能とした。
2つ目の「AWS Storage Gateway on T.E.O.S.」は、TISデータセンターおよびクラウドサービス「TIS Enterprise Ondemand Service」(以下、T.E.O.S.)を利用中の企業が、AWS Storage GatewayをT.E.O.S.上のポータル画面から設定して、DR環境を構築できるようにするサービス。通常AWS Storage Gatewayを利用するためには、自社で個別にハードウェアなどの専用環境を構築・準備する必要があったが、このサービスを利用するとクラウド環境上での構築が可能となるため、短期間かつ低コストでのシステム構築・利用を実現するという。
またAWS Storage Gatewayは、物理環境・仮想マシンを問わずバックアップできることから、あらゆるシステムのバックアップを自動的にAWS上へ取得できるとしている。
価格は個別見積もり。