TIS、AWSのクラウドインフラを利用したITシステムの構築・運用支援サービス


 TIS株式会社は28日、Amazon Web Services(AWS)のクラウドサービスを活用して、グローバル展開する企業のシステム構築・運用を支援する「TIS クラウドインテグレーションサービス for AWS」を発表した。

 「TIS クラウドインテグレーションサービス for AWS」は、ワールドワイドに展開されているAWSのクラウドサービスと、TISのITインフラ構築ノウハウ、データセンターを利用した運用支援を組み合わせたサービス。具体的には、グローバルに展開する企業のITインフラを、世界8カ所のリージョン(データセンター群)を有するAWSを活用し、ロケーションに合わせた仮想マシンで構築する。

 ここでは、TIS独自のシステムインフラの設計/構築フレームワークが適用され、ユーザーのニーズに合わせたITインフラが構築されるとのこと。ユーザー企業にとっては、必要なITスキルを持つ要員を育成しなくともAWSを利用できるのみならず、AWS利用開始までの期間短縮が図れる点がメリットという。

 また、世界中で構築されるAWSの仮想マシンは、TISのデータセンターから一括管理可能。AWSが提供するシステム監視に加えて、企業向けITシステムで必要とされる、URL・ログ監視などの監視サービスを提供する。

 さらに、ユーザー企業の既存システムをTISのデータセンターに設置することで、統合的なシステム管理も実現できるとしている。

 価格は、ITインフラ構築費用が個別見積もり、月額運用費用が50万円(税別)から。別途、AWSとの契約締結およびAWSアカウントの取得、AWSが提供するサービスの利用費用が必要となる。

 なおTISでは今後も、AWSを活用した新サービスを提供する計画で、第1弾としては、2011年春にAWS Storage Gatewayを活用したディザスタリカバリ(DR:災害対策)サービスをリリースする予定だ。

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(石井 一志)
2012/2/28 13:45