日本オラクル、Exadataに最適化されたバックアップストレージ「Sun ZFS Backup Appliance」


 日本オラクル株式会社は14日、データベースマシン「Oracle Exadata」に最適化したバックアップストレージ「Sun ZFS Backup Appliance」を発表した。同日より提供を開始する。

 Sun ZFS Backup Applianceは、Oracle Exadataのデータバックアップ用途として事前構成・検証されたストレージ。汎用ストレージを同様の用途で導入する場合と比べて、バックアップ環境の構築を効率的かつ短期間に行えるという。

 また、予測的セルフヒーリング機能と障害管理アーキテクチャにより、最適な可用性を実現。データの不具合を自動的に発見・診断し、復元エラーのリスクを低減するほか、損傷したデータをビット単位まで修復できる。

 速度も1時間あたり最大20TBのバックアップ、最大9.4TBのリカバリを行えるなど高速で、Oracle Exadataと汎用ストレージを組み合わせた場合と比較し、データのリカバリ時間を最大1/4に短縮できるとした。また、Oracle Exadata向けに開発されたデータ圧縮技術「Hybrid Columnar Compression(HCC)」に対応しており、システムを複製し、HCCで圧縮されたデータベースのコピー上でフルにシステムを稼働させられるとのこと。

 加えて、40Gbps InfiniBandを経由してバックアップおよびリカバリの計画を自動化する「Oracle Recovery Manager」を用いれば、追加のサーバーや他社のバックアップソフトを導入せずに、効率的なデータ保護環境を構築可能としている。

 ラインアップとしては、「高パフォーマンス」と「高キャパシティ」の2種類の構成を用意した。いずれも、ラック収納およびケーブル配線を事前に済ませているため、ハードウェアの設置にかかる手間が省かれている。

 「高パフォーマンス」構成は、基本構成時55TB(15000rpm SAS HDD)、最大拡張時1.5PBの容量に対応し、最小構成価格は2228万2619円。一方の「高キャパシティ」構成は、基本構成時132TB(7200rpm SAS HDD)、最大拡張時1.7PBの容量に対応し、最小構成価格は1847万8269円。

 なお今後は、Oracle Exadata以外に、「Oracle Exalogic Elastic Cloud」「SPARC SuperCluster T4-4」のバックアップストレージとしても最適化する予定としている。

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