社外持ち出しPC/スマートデバイスのWebアクセスログ取得企業はまだ少数


 ネットスター株式会社は12日、法人におけるURLフィルタリング利用に関するアンケート調査の結果を発表した。

 調査は同社が継続的に実施しているもので、今回が9回目。URLフィルタイリングを導入している法人のシステム管理者を対象に4月27日から5月8日までWebアンケートで実施し、618人から回答を得た。なお、このうち「スマートデバイス」を導入している法人に勤めるシステム管理者が95.6%に上っている。

 現在Webアクセスログを取得している機器の種類(複数回答可)は、職場内のネットワークを利用する「パソコン」が87.5%に上ったのに対し、同じく職場内の「スマートデバイス等、パソコン以外の機器」は44.0%、職場外のネットワークを利用する「パソコン」は26.9%、同じく職場外の「スマートデバイス等、パソコン以外の機器」は15.1%にとどまった。

 一方で、内容を把握したいWebアクセスログ(複数回答可)として、「従業員・職員に付与しているすべての機器のWebアクセスログ状況」を挙げたシステム管理者が40.3%あった。すべての機器や持ち出し機器のアクセス内容を把握したいと考えているシステム管理者は多いが、実際にログを取得している割合は低いとネットスターでは指摘している。

取得しているWebアクセスログと、内容を把握したいWebアクセスログ

アクセスログ取得の目的

 このほか今回の調査では、さまざまな種類のアクセスログを取得している一方で、分析対象としている割合は少ないことも明らかになったという。

 例えば、アクセスしたサイトのURLを取得しているとしたのは89.1%に上ったが、定期的に分析対象としている/気にしているとしたのは37.2%で、インシデント発生時など一時的に分析対象としている/気にしているとしたのが17.8%だった。このほか、SNSサイトへの書き込み内容についても60.3%が取得しているとしたが、定期的に分析対象としている/気にしているとしたのは21.5%、インシデント発生時など一時的に分析対象としている/気にしているとしたのが15.7%だった。

取得しているアクセスログと、分析対象としているアクセスログ



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