IIJ、Oracle DatabaseとMySQLに対応したクラウド型DBサービス~ライセンス価格込みで月額提供


 株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)は30日、クラウドサービス「IIJ GIOサービス」のラインアップに、データベースシステムを提供する「IIJ GIOコンポーネントサービス データベースアドオン」(以下、データベースアドオン)を追加すると発表した。価格は13万円からで、7月より提供を開始する。

 「データベースアドオン」は、データベース環境をクラウドサービスとして提供するもの。データベースとしてはOracle DatabaseとMySQLに対応し、ユーザーは自社で設備を持つことなく、これらのデータベース環境を構築できるという。

 特徴は、データベースソフトのライセンス費用も含めて月額課金で利用できる点。米Amazon Web ServicesのAmazon RDSなど、一部のサービスはライセンス費用を含めた従量課金で提供されているが、多くのクラウドサービスでは、ユーザー自身がソフトのライセンスを購入し、それを持ち込む必要があった。しかし「データベースアドオン」では、Oracle Databaseの各種エディションやオプションを、ライセンスも含めて月額課金で利用できるほか、最短1カ月からの契約となるため、高い利便性を提供できるとのこと。

 可用性の面では、サーバー、ディスク、ネットワークが物理的に冗長化されるのに加えて、24時間365日体制で監視と障害対応を実施。データのバックアップも日次で行うことで高いレベルを確保するとした。

 セキュリティについても、各ユーザーのデータベース環境は仮想ネットワークで分断されるため、ほかのユーザーにデータが漏えいすることはないとのこと。さらに、Oracle Databaseのオプションにより、データベースの監査や通信の暗号化、格納データの暗号化などもサポートする。

 なお、ユーザー環境との接続は閉域網あるいはインターネットVPN経由で行え、IIJ GIOの仮想サーバーとも接続可能だ。

 ラインアップは、メモリサイズや同時接続数などに応じて複数用意しており、検索負荷の増加にも柔軟に対応可能。ディスク容量は、50GB単位で最大500GBまで拡張できる。

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