富士通、プライベートクラウド統合パッケージ「Cloud Ready Blocks」を拡充


 富士通株式会社は11日、プライベートクラウドを迅速に導入できる統合パッケージ「Cloud Ready Blocks」のモデルラインアップを拡充し、販売を開始した。出荷は6月中旬より。

 Cloud Ready Blocksは、プライベートクラウドの設計・構築・運用に必要なハードウェア、ソフトウェアをセットアップし、あらかじめ基本設定された状態で提供される製品。

 そのモデルラインアップとして、30VM程度の小規模な仮想環境を実現する「Express Model」と、仮想環境を実現し、インフラ運用の自動化やサービス化までを含めたプライベートクラウド環境へステップアップも可能な「Standard Model」を追加。従来より提供しているプライベートクラウド環境向けモデル「Enterprise Model」と合わせて計3モデルを取りそろえた。これにより、顧客のシステム要件に最適な選択が可能となる。

 これらのモデルは、パブリック型クラウドサービス「FGCP/S5」と共通の最新技術を採用するとともに、同社「沼津ソフトウェア開発クラウドセンター」での社内実践や、約2000件におよぶこれまでの顧客向けプライベートクラウドシステムの商談を通じて培った構築・運用ノウハウのベストプラクティスを具現化したものとしている。

 Cloud Ready Blocksでは、クラウド管理ソフトとして「ServerView Resource Orchestrator V3」を標準搭載。Cloud Ready Blocksで構築されたプライベートクラウド環境におけるICTリソースの迅速な割り当てや変更、業務のスムーズな立ち上げ、業務内容変更に伴うICTリソースの柔軟な拡大縮小が可能となる。操作性の高いセルフポータルを使って、迅速に利用シーンに合わせたICTリソースの申請・変更も行える。

 目安となる導入規模は、Express Modelが最大30VM/シャーシまでの構成で価格は650万円(税別)から。Standard Modelでは144VMまでの構成で1250万円(同)から。ほか180VMまで、324VMまでのモデルも用意する。Enteprise Modelが180VM/ラックまでの構成で1600万円(同)から。Enterprise Modleでは、仮想化・標準化に加えて、自動化・サービス化に対応するのが特徴。

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