デジタルアーツ、すべてのファイルフォーマットに対応したIRMソリューション「FinalCode」新版


 デジタルアーツ株式会社は8日、ファイルへのアクセスを適切に制御できる企業・官公庁向けIRM(Information Rights Management)ソリューションの新版「FinalCode 3」を発表した。従来はクラウドサービスとして提供されていたが、今回よりオンプレミス版もラインアップに加えて、7月2日より販売を開始する。

 「FinalCode」は、社外に送信するファイルの共有、管理、消去を安全に制御できるIRMソリューション。ファイルを暗号化し、ユーザーを限定したアクセス権限や操作権限を付与するため、閲覧許可されていないユーザーがファイルを開いたり、編集禁止のファイルを編集したり、といったことを制限でき、セキュリティポリシーにのっとった安全なファイル利用を実現する。また、また、FinalCodeのサーバーがパスワードを一元管理するので、ファイル暗号化時にユーザーがいちいちパスワードを管理する必要がない点もメリットという。

 さらに、ファイルに対して「誰が」「いつ」「どこから」「何をしたか」をログとして記録しサーバーで集約するため、利用状況の把握が可能。インターネットを通じて文書の失効を行えるので、誤って他人に渡されてしまった場合でも、閲覧権限を後から削除して情報漏えいを防ぐ、といった対策を行えるとした。

 ファイルフォーマットは、従来はMicrosoft OfficeファイルやPDFファイルなどに対応していたが、新版ではすべてのファイルフォーマットに対応可能となった。また、送信したファイルの第三者転送を求められた場合に、送信者側の判断で許可・禁止を決められるほか、他人に渡したファイルの追跡から廃棄(削除)までの徹底管理をサポート。不正アクセスがあった場合は、作成者および管理者に通知する機能も備えている。

 なお今回より、クラウドサービスとしての提供以外に、オンプレミス版のサーバーソフトを提供するため、システムの自社運用を希望するユーザーも導入が可能になっているとのこと。

 対応OSはWindows 7 Professional/Ultimate、Vista Business SP2/Ultimate SP2、XP Professional SP3/Home SP3で、すべて32ビット版のみの対応となる。

 価格は、1ライセンスあたり1万5000円から。デジタルアーツでは、2013年3月までに1万ライセンスの導入を目指す。

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